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『呪術廻戦』虎杖悠仁は死んだほうがいい? デメリットは「私情」しかない悲しき現実

『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁は、誰とでも仲良くなれて常に明るい、ザ・陽キャな人物です。しかし、虎杖には常に「自らの死」が身近にありました。この記事では、「虎杖の死」でどんなメリット、デメリットがあるのか、振り返っていきます。

天使から「死」を望む声も

TVアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」ビジュアル (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
TVアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」ビジュアル (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『劇場版 呪術廻戦 0』が、2021年から2022年にかけてロングラン大ヒットを記録した『呪術廻戦』。現在「週刊少年ジャンプ」で連載中の「死滅回游(しめつかいゆう)編」では、客観的にみると主人公の虎杖悠仁が死んだときに「メリットしかないのでは?」と、読者の間で騒がれています。この記事では、虎杖は本当に死ぬべきなのか、いくつかの理由とともに振り返ります。

※この記事は、『呪術廻戦』第199話の内容を含みます。

 まず、大きなメリットとして宿儺の指を消滅させることができる点です。もともとは「宿儺の器」として呪術師に捕らえられ、死刑を宣告されていた虎杖。いまは、猶予を残されているだけで、五条悟がいない今、いつ呪術協会から死刑宣告を下されてもおかしくない状況です。

 第199話に登場した「天使」によると、受肉したプレイヤー(呪物と肉体が融合した人間)を受肉前に戻すのは、九割九分の確率で死亡するとのこと。「虎杖と宿儺が分離=死亡する」と遠回しに伝えたうえで、堕天(=宿儺)を抹殺できれば獄門疆(ごくもんきょう)の封印を解くと条件を出されました。確かに虎杖の超人的な肉体は惜しいですが、代わりに「最強」と謳われる五条の復活を約束されたわけですから、客観的に見れば虎杖の命を差し出した方が手っ取り早く、それでいて勝率もあがりそうです。

 逆にデメリットと言えば、現段階では取り込んでいない宿儺の指が残り5本あるため、いま死なれると宿儺の完全消滅は望めないことと、貴重な戦力が減ってしまうことです。しかし、「最強」である五条が戻れば、虎杖の穴を埋めることも難しくはないでしょう。そして、ほかのデメリットをあげるとするなら、「友達だから」や「良いやつだから」など、心情的なものしかあげることができません。

 何よりも悲しいのは、七海建人からの「あとは頼みます」という呪いのような言葉で、かろうじて命をつないでいるところです。七海からの言葉が「呪い」のように、虎杖を縛らなければ「渋谷事変」後に死んでいてもおかしくなかったのでは? と感じさせる危うさに、よりつらさを感じます。たった15歳の虎杖にすべてを背負わせ、「死ぬこと」を前提とした雰囲気に悲しさが募るばかりです。

(マグミクス編集部)

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