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『WXIII 機動警察パトレイバー』BS12で放映 「リアルだけど、おかしい」ロボット&怪獣映画たち

リアルな設定で人気のアニメシリーズ「機動警察パトレイバー」は、押井守監督によって2014年~15年には実写化もされています。「巨大ロボットがリアルに動く姿を見たい」と思うファンは多いようです。ところがリアルさにこだわるあまり、ドラマとしての完成度が微妙な作品も少なくありません。そんな愛すべきロボット&怪獣映画を振り返ります。

パトレイバーが巨大生物と戦うことに

 映画『WXIII 機動警察パトレイバー』ポスタービジュアル (C)2002 HEADGEAR / BANDAI VISUAL / TOHOKUSHINSHA
映画『WXIII 機動警察パトレイバー』ポスタービジュアル (C)2002 HEADGEAR / BANDAI VISUAL / TOHOKUSHINSHA

 もしも、巨大ロボットが現実世界に存在したら? 『マジンガーZ』や『機動戦士ガンダム』などのロボットアニメを観て育った世代は、そんなことを夢想したのではないでしょうか。人気アニメシリーズ「機動警察パトレイバー」はリアルな設定で、ロボットアニメ愛好家たちを大いに喜ばせました。押井守監督による劇場アニメ『機動警察パトレイバー the Movie』(1989年)、『機動警察パトレイバー2 the Movie』(1993年)は、どちらも高く評価されています。

 押井監督から、高山文彦総監督と遠藤卓司監督にバトンタッチされたのが、劇場アニメ第3弾『WXIII 機動警察パトレイバー』(2002年)です。脚本を担当したのは『山の音』などで知られる漫画家のとり・みき氏。ゆうきまさみ氏の原作マンガ「廃棄物13号」を脚色した、番外編的な作品となっています。

 2022年10月23日(日)のBS12では、19時からの「日曜アニメ劇場」にて『WXIII 機動警察パトレイバー』を放映します。泉野明と篠原遊馬の登場場面は限られていますが、東京湾に現れた全長20メートルある巨大生物と、パトレイバーとの対決がクライマックスには用意されています。

サンライズが挑んだ実写映画『ガンヘッド』

映画『ガンヘッド』DVD(東宝)
映画『ガンヘッド』DVD(東宝)

 リアルな世界観やディテールにはこだわったものの、作品としてはアンバランスで、完成度が微妙なものも少なくありません。そんな作品のなかから、ちょっとおかしな出来だけど、それゆえに愛おしく感じられる実写系ロボット&怪獣映画をご紹介します。『WXIII機動警察パトレイバー』がお好きな方なら、きっと気に入るに違いありません。

 リアルな巨大ロボットが登場する実写映画として、多くの人が思い浮かべるのは原田眞人監督の『ガンヘッド』(1989年)ではないでしょうか。『機動戦士ガンダム』を大ヒットさせたアニメ制作会社「サンライズ」が、特撮映画の伝統を持つ東宝とタッグを組んだアクション大作でした。制作費は日本映画としては破格の15億円を投じています。

 全長6メートルとなる可変式戦闘車両「ガンヘッド」は実寸大で制作され、人気アニメ『超時空要塞マクロス』で知られる河森正治氏がメカデザインを担当。若手時代の高嶋政宏さんが「ガンヘッド」に乗り込み、人類に反旗を翻した巨大コンピュータとの戦いに挑みます。

 メカデザインは凝っていて、ガンヘッド部隊は日米混成で日本語と英語が飛び交うなど、リアル路線のSFアクションなのですが、無人のロボット工場が舞台となっており、薄暗い工場内での攻防が続きます。ガンヘッドが二足歩行型でないこともあり、ロボットものとしての高揚感がないまま、物語は終わりを告げます。

 興行的にも残念な結果に終わった『ガンヘッド』は、サンライズにとって実写ドラマ『Gセイバー』と並ぶ「黒歴史」となっています。Netflixでの配信が予定されている実写版『ガンダム』は、黒歴史の過去を払拭してくれるのでしょうか。

【画像】思わず笑ってしまう(?)ロボット&怪獣映画たち(9枚)

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