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『水星の魔女』でガンダムデビューした若者に、古参が懸念 同時間帯の過去アニメであった鬱展開

放送開始からまもなく、各方面で人気が沸騰し始めた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。ターゲットである若年層に高い人気を集めている模様です。しかし、一方でこれまでの「ガンダム」シリーズを見てきた古参ファンには不安がよぎっています。

若者に好評な『水星の魔女』に古参が不安を感じる理由とは?

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』キービジュアル (C)創通・サンライズ・MBS
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』キービジュアル (C)創通・サンライズ・MBS

 好評放送中のTVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。早くもTwitterで毎週トレンド入りするなど人気沸騰中です。しかし、その人気とは裏腹に、一部の古参ファンからは今後の展開を不安視する声がありました。

『水星の魔女』は、「ガンダム」にあまり興味がないと言われている若い世代をターゲットに製作されているというスタッフのコメントがあります。その目論見は成功し、十代の若い世代からも続々と高評価の声があがっていました。もちろん従来の「ガンダム」シリーズを見てきた層からも高い支持があります。

 これまでの「ガンダム」シリーズではあまりなかった学校生活を中心としたスタイルが、成功の理由と言う方もいました。確かにこれまでの「ガンダム」シリーズは、戦争のなかで生きのびるために戦う少年少女という流れがほとんど。そういう点でも、身近な世界である学校を舞台にしたことで、若い世代を取り込みやすかったのかもしれません。

 一方、長い間「ガンダム」シリーズを見続けていた「古参」と言われる層には「この雰囲気がいつまで続くのか?」という、作品の今後の展開を不安視する声が一部からあがっていました。特に危惧されているのが、シリーズ前作にあたる『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(2015年)のような悲劇的エンドになるのではないか? という声です。

『鉄血のオルフェンズ』も「ガンダム」を知らない新世代に向けた作品で、メインキャラクターを少年少女にすえた作品でした。そして、それまでの「ガンダム」シリーズとは違う魅力的な群像劇になりましたが、ファンの望むようなハッピーエンドではないことから否定的な意見も少なくなかった作品です。

『水星の魔女』の場合、これまでの放送では危機的状況を最後に打破してカタルシスを与える展開がほとんどでした。それが、いつか打破できないような大事件が起きて、一気に鬱展開へ突入することを恐れているファンが少なくないようです。

 この考えは古参のアニメファンほど危惧しているようで、その理由にシリーズ構成であり脚本を担当している大河内一楼さんが過去に手がけた作品がそうだったことを挙げていました。

【画像】Twitterのトレンドを占めた愉快な(?)『水星の魔女』キャラたち(6枚)

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