Switchで「寝っ転がってプレイ」名作アドベンチャー3選 秋の夜長に背筋がゾッ?
秋が深まる今日このごろ、夜長の読書をゲーム作品で満喫してみるのはいかがでしょうか。長編サスペンスを筆頭に、じっくり腰を据えて遊ぶのにぴったりなNintendo Switchの名作アドベンチャーゲームを3本取り上げます。
読書の秋をNintendo Switchで充実させよう
運動の秋や食欲の秋という言葉と並び、夜長をじっくりと読書で過ごすのにピッタリな季節。好きな場所に移動したり、寝っ転がったりできるため、「読書」にNintendo Switch(以下、Switch)がぴったりなのです。今回は「読書の秋をゲームで楽しむ」というコンセプトのもと、Switchで遊べるアドベンチャーゲーム(以下、ADV)を3本ピックアップ。未体験の方はこの機会にぜひ触れて欲しい名作をご紹介します。
最初に取り上げるのは、2018年に発売された『STEINS;GATE ELITE(シュタインズ・ゲート エリート)』(以下、ELITE)。同作は人気ADVシリーズ「STEINS;GATE」本編のシナリオを踏襲しつつ、2011年放映のアニメ版から映像を取り込んだ「フルアニアドベンチャー」です。舞台は2010年の東京・秋葉原。主人公「岡部倫太郎」と彼が所属する未来ガジェット研究所の面々はタイムマシンを偶然生み出したことにより、人類全体を巻き込む事件へ身を投じることになります。
現代日本の平凡な日常が、タイムマシン開発を契機に世界そのものと一緒に変容していく。シリーズ累計売上100万本を超える原作は、誕生から13年経ってもまったく色あせません。『ELITE』では、アニメ本編の映像と共に物語の行く末を見守ることが可能です。動的なアニメーションを堪能しつつ、さらにアニメ本編で語られなかった各ルートにも新規映像が割り当てられています。
続いて、竜騎士07氏の同人ゲームに端を発し、2022年現在も各方面でメディアミックス展開が続く「ひぐらしのなく頃に」シリーズです。Switchで遊べる『ひぐらしのなく頃に奉』は、原典と追加要素を合わせて計23本のシナリオが実装されています。
毎年決まった時期に起こる怪死事件は、都会の喧騒とはほど遠い雛見沢村の村民を恐怖に突き落とします。常軌を逸する悲劇に抗うべく、プレイヤーは各シナリオを通して登場人物の行動を追体験。選び取った選択によって結末が変わるのはもちろん、ソフト1本でゆうに150時間以上は遊べる大ボリュームも魅力的です。「アニメから入ったけどストーリーを追いきれていない」「プレイ済みだけど改めて内容を復習したい」といったユーザーにもピッタリな作品と言えるでしょう。
ただのラブコメじゃない! 予想を裏切るサイコホラー
2017年のリリース以降、一般ユーザーやメディアから称賛が絶えなかった『ドキドキ文芸部プラス!』(以下、プラス)。「ささいな動機から文芸部に入部した主人公が個性豊かな女性と出会う」……と聞けば、何とも甘い学園ラブコメディに聞こえるものの、同作はプレイヤーの想定を遥かに上回る衝撃のエンディングが待ち構えています。
ネタバレを避けるため言及は避けますが、公式で「サイコホラーゲーム」と謳われている通り、その道のりは生半可なものではありません。『プラス』版は新規楽曲や画像といった収集要素のほか、本編に付随するサイドシナリオ(計6話)も収録。日常生活に刺激を求めている方、世界中を驚かせたシナリオの妙を味わってみたい方は手にとって損のない一作です。
(龍田優貴)