ロボットアニメの「ライバル機」にふさわしい色は「青」? 主役の座奪うほどの人気者も
時には頼もしい味方にもなる?

人気のある青いライバル機として思い出す人も多いのが、『重戦機エルガイム』(1984年)に登場した「バッシュ」かと思います。デザイン画に描かれたバスターランチャーとともに印象に残る機体でしょう。
主人公ダバ・マイロードのライバルであるギャブレット・ギャブレーが初めて乗ったA級HM(ヘビーメタル)で、後にネイ・モー・ハンの乗るオージェの護衛としてヘッケラー・マウザーとアントン・ランドーが乗って2機同時に出てきたときは、「勝てるのか?」と思うほどの強敵感がありました。
この機体が優遇されていると思うのは、最終回での活躍です。それまで何機ものA級HMに乗ってきたギャブレーが、最後に乗った機体としてダバとともに真のポセイダルを倒すという功績を挙げました。
この「ライバルから仲間になる」という黄金展開を果たした機体は他にもあります。『機甲界ガリアン』(1984年)に登場した機甲猟兵「ザウエル」。操縦者はジルムセン・ランベルです。
鞭のようになるガリアンブレードに対抗するように、刀身が回転するドリルブレードを持っているほか、ガリアンと同様に足底にダッシュホイールを装備するなど、主役機のライバル機としてふさわしい同等の装備を持っていました。
操縦者のランベルは正々堂々とした戦いを好み、一騎打ちに負けたことで捕虜になりますが、ガリアンのパイロットであるジョジョ(ジョルディ・ボーダー)の誠実さに心を打たれ、終盤は頼もしい味方として活躍しています。
最後に、ライバルから味方……というより終盤は主人公ではないか? というほどの活躍を見せたのが、『機甲戦記ドラグナー』(1987年)に登場したMA(メタルアーマー)「ファルゲン」。パイロットは「ギガノスの蒼き鷹」と呼ばれるマイヨ・プラート大尉です。
設定は諸説ありますが、究極のMAとして開発された機体で、バランス的にこれ以上の性能向上が単体では見込めないため、各性能に特化したドラグナーが開発されました。実はデザインはもともとの主役機案からの転用で、そういった面からも主役機である3機のドラグナーとは兄弟機にあたる存在かもしれません。
前述したように終盤での活躍は主人公であるケーン・ワカバの存在を上回り、ドラグナーと共闘してラスボスであるドルチェノフの乗るギルガザムネと戦っています。余談ですが、ゲーム『Another Century’s Episode 3 THE FINAL』では、ドラグナー3機の性能を兼ね備えた「ファルゲンカスタム」というMAが登場していました。
他にも印象的な青い機体はありますが、ご紹介はここまでといたしましょう。今回ご紹介した青い機体はどれも青一色にアクセントで赤や黄色が入ったパターンばかりです。やはり白が入ると、途端に主役機っぽく見えるからでしょうか?
(加々美利治)





