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新規ファンを取り込んだ『水星の魔女』でも導入 「ガンダム」定番、2つの要素にいくつかの伏線

Twitterで毎回トレンド1位を獲得するほどの人気作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今作から『ガンダム』を見るようになった人には分かりづらいかもしれませんが、定番である伝統的要素もキチンと組み込まれていました。

今後の展開を左右する「地球と宇宙の対立」は『ガンダム』の定番展開?

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 (C)創通・サンライズ・MBS
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 (C)創通・サンライズ・MBS

 これまで『ガンダム』を知らなかった若い層を取り込むべく製作された、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。そのため主人公を初の女性にするなど、新しい試みを色々と導入していますが、あくまでも作品は『ガンダム』です。これまでのシリーズにもあった伝統的な要素も、当然組み込まれていました。

『ガンダム』といえば、「戦争」が舞台となることが「普通」でした。それはMS(モビルスーツ)という兵器が存在することが大きな理由です。ところが『水星の魔女』では学校である「アスティカシア高等専門学園」が舞台の中心で、物語は学生が中心になって進んでいまいた。今のところ、MSはそこで使用される道具のような扱いでしょうか?

 しかし、第4話で戦争以上に『ガンダム』で重要な要素が出てきます。それが「地球に住む人と宇宙に住む人の対立」でした。『水星の魔女』では地球居住者を「アーシアン」、宇宙移民者を「スペーシアン」と呼んで、これが学校でのヒエラルキーを生み、ニュースで報道されるような対立が発端となった行き過ぎた鎮圧が行われています。

『ガンダム』では、ほとんどの作品がこの「地球と宇宙の対立構図」が戦争を呼び、物語の軸となっていました。そう考えると、今は学校のなかでの差別意識でとどまっていますが、やがて学校の外の状況が悪化して戦争になるのでは? ……という予想をする人も少なくありません。これまでにも対立が戦争の発端となる展開もありました。

 思えばミオリネ・レンブランがたびたび口にする「地球に行く」という言葉も真意はまだ分かりませんが、いずれは舞台が学校から地球に移る伏線とも考えられます。そうなると、その行動にはアーシアンとスペーシアンの対立構図が大きな影を落とすかもしれません。

 今のところ、波乱はあるものの比較的に学校で平穏な生活を送っているスレッタ・マーキュリーですが、後に考えられるだろう地球での出来事がこれまで以上のドラマを生むことになるでしょう。そう考えると、ニカ・ナナウラやチュアチュリー・パンランチと出会い、地球寮入りする展開は地球でのトラブルを回避できる伏線になるかもしれません。

 オープニング映像を見る限りでは地球寮の人とは良好な関係を築けるようですし、チュチュ先輩は今後もいろいろと頼りになりそうです。

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