遅すぎてイライラ! 歴代ゲームハードの「ロード時間」の思い出
今日のコンソールゲームではおなじみのものとなっている「ローディング」。それはゲームの発展にともない、いかにしてプレイヤーに身近なものとなってきたのか? ファミコンディスクシステムやネオジオCDなど、筆者が実際に触れてきた経験や思い出をまじえて振り返ります。
ロードが気にならないゲームはいいゲーム…と言えるかも!?
今日のコンソールゲームと切っても切り離せないもの…それはローディング。かつてのファミコン全盛期には無縁でしたが、ゲームが日進月歩を続けて1タイトルの容量が1GB、10GBという単位で語られるようになった今日では身近なものになっています。ゲームの発展とともに、ローディングはどのような道のりを歩んできたのか? 筆者がリアルタイムで触れてきたハードから振り返ってみます。
●初めての「ロード」を味わったファミコンディスクシステム
筆者が初めてローディングを意識したのは、小学校低学年の時に出会ったファミコンディスクシステムでした。ディスクシステムにおけるロードは「Bメンヲ セットシテクダサイ」というような簡素なテキストが真っ黒な画面に表示されるのみで、読み込みが終わるまで「ジー…カタッカタッ…」という音をひたすら聞いているしかありませんでした。
ただ、ディスクシステムはディスクカードをセットせずに電源を入れると、マリオとルイージが「PLEASE SET DISK CARD」と表示された待機画面をどんな色にするかで揉めて追いかけっこを繰り広げる無音のデモが再生されるようになっており、筆者はゲームスタート後のロード時間も「またマリオとルイージが追いかけっこをしてるのかな」くらいに思っていました。
●ROMカートリッジでロードを体感できちゃった!?
スーパーファミコンはファミコンに引き続きROMカートリッジ(いわゆるカセット)が採用されており、再びロードと無縁になりました。しかし、RPGの『摩訶摩訶(まかまか)』は開発力が足りなかったのか、そんなロード時間を「体感できてしまう(体感できるほど長い)」驚異の仕様に……。一部の界隈で物議を醸しました。
そしてSFCから数年のうちには、CD-ROMを採用したゲーム機が続々と登場してゲームソフトの媒体は少しずつCD-ROMが主流となっていきます。筆者はそんなCD-ROM採用ハードのひとつであるPCエンジンDuoを所有していましたが、アニメでおなじみの声優陣によるボイスや、CD-DA形式によるリッチなサウンドに魅了されっぱなしでした。
しかし、プレイした全タイトルでロードが気にならなかったわけではなく、町とフィールドの出入りでロード、ステータス画面を開くたびにロード、ザコ敵とエンカウントするたびにロード……と、まさにロード地獄というほかなかったRPG『BURAI 上巻』はクリアするだけで燃え尽きてしまい、『下巻』は買わずじまいでした……。
また、当時は友人にネオジオCDで遊ばせてもらったこともありますが、対戦格闘ゲームで使用キャラを決定すると試合が始まるまでに1分近くのロードが発生することもあるというなかなかの仕様で「これはキツい…」と思ってしまったものです。その友人には言えませんでしたが!