『キン肉マン』悪魔六騎士のなかで最強は誰だ? 1位も全勝はできない混戦予想
1979~1987年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された超人プロレスマンガ『キン肉マン』。続編『キン肉マンII世』を経て、2011年より再び『キン肉マン』の連載が始まり、卓越した画力と緻密な物語で「今が全盛期」と呼ばれる名作です。そんな根強い人気を持つ同作に登場した、悪魔六騎士のなかで最強は誰でしょうか。
リーダー格不在で実力は拮抗?
1979年から連載開始された超人プロレスマンガ『キン肉マン』で、キン肉マンが7人の悪魔超人のリーダー・バッファローマンを破った後、より上位の「悪魔騎士」として戦いを挑んできたのが「悪魔六騎士」です。
メンバーはアシュラマン、サンシャイン、ザ・ニンジャ、ブラネットマン、ジャンクマン、スニゲーターです。7人の悪魔超人と違い、明確なリーダー格はいません(悪魔将軍が控えているためでしょう)。
今回6人が総当たりで戦った場合、誰が上位になるのか、考察します。
●6位:スニゲーター(0勝5敗)
ワニとスニーカーを合体させた超人で、脱皮することでさまざまな爬虫類になれます。キン肉マンを仮死状態に追い込むなど、確かな実力を持っていました。「完璧超人始祖編」ではガンマンに手も足も出ませんでしたが、相手が強すぎてやむをえないでしょう。そんな彼は、残念ながら予想では最下位です。
×アシュラマン:さまざまな突き刺し攻撃でダメージを与えるが、決め技がなく敗北。
×サンシャイン:砂の体に、刺して踏み潰す攻撃は通用しない。
×プラネットマン:特殊能力に対抗できず、翻弄されて対抗できない。
×ザ・ニンジャ:技を掛けようとしても、順逆自在で返され、対抗できない。
×ジャンクマン:一番善戦するが、完璧始祖を倒した地力には敵わない。
●同率4位:プラネットマン(2勝3敗)
太陽系の惑星を模した体を持ち、相手を重力で翻弄したり、氷点下の首四の字で凍らせたり、アポロンダイナマイトで太陽の塊を投げたりと、特殊能力が豊富な騎士がプラネットマンです。キン肉マンを苦戦させる実力者ですが「完璧超人始祖編」では、圧倒的実力を持つサイコマンに敗北します。そんな彼は、惜しくも負け越しです。
○スニゲーター:近づかないと戦えないスニゲーターを特殊能力で翻弄できる。
○サンシャイン:砂のボディを凍らせて、破壊できる可能性がある。
×アシュラマン:特殊能力で翻弄するが、捕まると6本の腕に対抗できない。
×ジャンクマン:特殊能力で翻弄するが、地力が違い、必殺技を喰らって負けそう。
×ザ・ニンジャ:特殊能力合戦になるが、順逆自在の術が厳しい。引き分けはある。
●同率4位:ジャンクマン(2勝3敗)
両腕がスパイクの付いたプレス機となっており、それで相手を潰す「ジャンクハンド」は、ロビンマスクの鎧を破壊するなど、絶大な威力を持ちます。胴体からもスパイクを出すことが可能です。「完璧超人始祖編」では、始祖であるペインマンを破る殊勲を上げました。ジャンクマンはプラネットマンと同率の4位となります。
○プラネットマン:特殊能力で翻弄されるが、地力が上なので逆転できそう。
○スニゲーター:耐久力の高いジャンクマンを削りきれずに、ジャンクになる。
×サンシャイン:砂の体をジャンクハンドで破壊しても倒せない。
×アシュラマン:6本の腕でジャンクハンドを阻害され、阿修羅バスターで負けそう。
×ザ・ニンジャ:順逆自在の術は体の構造の違いで防げるが、クモ糸縛りで倒されそう。
●3位:ザ・ニンジャ(3勝2敗)
日本の忍術を継承した超人で、スピードやテクニックで相手を翻弄します。ブロッケンjr.に敗北し、キン肉アタルの超人血盟軍でも、善戦するも敗北。しかし「完璧超人始祖編」では、強敵・カラスマンを倒す殊勲を上げます。そんな、ザ・ニンジャは辛くも勝ち越しと予想します。
○プラネットマン:順逆自在の術があるので、特殊能力合戦でも有利。
○スニゲーター:順逆自在の術があるので、相手のペースにならない。
○ジャンクマン:忍法業火羽輪の術で離れても戦えるため、特殊能力で翻弄できる。
×サンシャイン:砂の体に苦戦する。転所自在の術で泥沼に沈めれば勝てる可能性もある。
×アシュラマン:6本の腕に順逆自在の術が通じない。必殺技の威力にも大差があり敗北。
●1位:アシュラマン(4勝1敗)
6本の腕と、3つの顔を持つ超人です。キン肉マンの「キン肉バスター」を上回る「阿修羅バスター」など、6本の腕を生かしたファイトスタイルで相手を圧倒する実力者。テリーマンを実力では圧倒、キン肉マンも追い詰めます。「完璧超人始祖編」では始祖でも最強クラスのジャスティスマンに敗北しますが、超神ザ・ナチュラルを倒すなど、実力者であることには変わりありません。そんな彼は1位と予想しますが、唯一勝てないのは……
○ザ・ニンジャ:6本の腕でザ・ニンジャの技をかなり防げる。
○スニゲーター:スニゲーターが変身しても、アシュラマンを倒せそうな攻撃がない。
○プラネットマン:特殊能力で翻弄されるが、捕まえれば勝てそう。
○ジャンクマン:6本の腕でジャンクハンドを防げば、普通に勝てそう。
×サンシャイン:砂の体を攻略できる技がない。ただ、砂の体を何とかできれば竜巻地獄で勝てそう。
●1位:サンシャイン(4勝1敗)
角柱型の砂でできた巨大なボディを持つ超人です。巨体を生かしたパワーあふれる攻撃と、砂の体を生かした変形能力は非常に強く、ジェロニモは終始圧倒するも弱点を突かれて敗北。「超人タッグ編」では「関節技が通用する体」となり、テリーマンやネプチューンマンに苦戦しますが、「完璧超人始祖編」では、始祖・シングマンを倒す殊勲を挙げます。最新シリーズでは、超神バーザーカーとナチュラルのコンビと戦い、命と引き換えにアシュラマンを助ける活躍が描かれました。彼に勝てるキャラは、以下の通りです。
○アシュラマン:油断して関節技を受けなければ、必殺技をかけられないので勝てそう。
○ザ・ニンジャ:ニンジャの技では致命傷を受けないと思われる。
○スニゲーター:お互い変身能力持ちだが、スニゲーターの技では倒されない。
○ジャンクマン:ジャンクハンドで砂のボディを破壊されても、倒されない。
×プラネットマン:冥王星の寒さで凍結させられると、技を喰らうため敗北。
以上、同率1位、4位が出る混戦を予想しました。能力による相性もさまざまで、悪魔六騎士の総当たりリーグを行えば、かなり盛り上がりそうです。
(安藤昌季)