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新作映画『スラムダンク』声優交代にファン激怒の理由 炎上を避けるにはどうすべきだったか

2022年11月4日、来月に公開が予定されている『SLAM DUNK』の新作映画『THE FIRST SLAM DUNK』の声優がTVアニメ版から変更されることが明かされました。その直後から各SNSでは旧来のファンによる悲痛な投稿が相次ぎ、ショックを受けた方が大勢いることが明らかになりました。なぜ声優交代に否定的な意見が多かったのでしょうか?

人の記憶は音声に強く紐づけられている

2022年12月3日公開、 映画『THE FIRST SLAM DUNK』ビジュアル (C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners
2022年12月3日公開、 映画『THE FIRST SLAM DUNK』ビジュアル (C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

 2022年11月4日、12月3日(土)から公開予定である『SLAM DUNK(スラムダンク)』の新作映画『THE FIRST SLAM DUNK』の最新情報が解禁特番配信で公開されました。

『SLAM DUNK』は井上雄彦先生が1990年から「週刊少年ジャンプ」で連載した大ヒット作品です。1993年から1996年にかけてはTVアニメ化され、全101話に加えて4度の劇場アニメ化も果たしており、マンガ・アニメの歴史にその偉大な名を刻んでいます。

 単行本21巻から23巻までの初版発行部数は当時最高の250万部を記録しており、当時は中学高校のバスケ部に入部希望者が殺到しすぎ、練習すらままならないほどの熱狂を少年少女たちにもたらしました。

 そんな多くの人の心のなかに、青春の思い出として刻み込まれている作品の新作が作られるのです。自然と、期待は高まります。しかし、ある情報の公開と共に、SNSには怒りの声が満ちあふれてしまいました。主人公の桜木花道たち「湘北メンバー」5人の声優が、全員交代すると明かされたのです。

 声優の交代自体は珍しい話ではありません。先日、2年にわたる再アニメ化を終えた『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』は1991年に1度目のアニメ化が行われていますが、新作では新たな配役が行われ、特に問題なくファンにも受け入れられています。

 これは「1話から全編リメイク」という違いとあわせ、第1作で主人公のダイ役を務めた藤田淑子さんが2018年に惜しまれつつも他界されたことも、大きな要因のひとつとなっているでしょう。再び演じてもらいたくても、どうにもなりません。なお、藤田さんは2019年に発売されたゲーム『JUMP FORCE』でダイ役を演じており、これが遺作となっています。収録は2018年と思われるので、足掛け27年にわたりダイ役を演じてくれました。

 対して『SLAM DUNK』はTVアニメ版の桜木花道役・草尾毅さん、流川楓役・緑川光さん、赤木剛憲役・梁田清之さん、宮城リョータ役・塩屋翼さん、三井寿役・置鮎龍太郎さんの5人全員が現役で活動しています。塩屋さんは講師や音響監督へと仕事が移行しているようですが、今もたまにですが声の仕事もされているようです。

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