【漫画】携帯電話がなかった時代の「連絡網」 好きな人の家に電話をかける緊張感に「懐かしい!」
その昔、携帯電話もなかった時代のお話です。台風で休校となり、クラスの連絡網で憧れの男の子の家に電話をすることになり……。懐かしの固定電話に電話をかける緊張感を描いたkeraさんのマンガがTwitterで反響を集めています。
誰が出るか分からない固定電話にドキドキ!「あったな~」
その昔、携帯電話もなかった時代のお話です。台風で休校となり、クラスの連絡網で憧れの下條くんの家に電話をすることになった美由紀。ドキドキしながら電話のダイヤルを回しますが、誰が電話に出るか、さまざまな妄想が始まり……。
keraさん(@kera_us)による創作マンガ『携帯電話が無かった頃の連絡網の話』がTwitterで公開されました。現代では、学校からの緊急連絡などは一斉メールやアプリでの連絡が主流ですが、携帯電話がなかった頃は、各家庭の固定電話でやりとりする「連絡網」がありました。誰が出るか分からない固定電話に電話をかける緊張感は、経験したことがないという人も多いかもしれません。
本作は10年前に発表された作品ですが、当時においても固定電話での連絡網はすでに懐かしいものだったようです。読者からは「懐かしい!」「連絡網あったな~」「遊びに誘う時も連絡網見てかけてたな」「だいたい家族が出る」「胸キュン」「オチが最高」などの声があがり、Twitter投稿は1.1万いいねの話題作となっています。
作者のkeraさんに、お話を聞きました。
ーーkeraさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
幼少期に、マンガ絵を描くのが好きないとこたちのまねをしたのが最初のきっかけです。といっても、何でも爆発オチで終わるようなマンガばかりだったので、当時を知る人からすると作風の変化に驚くかもしれません。
ーー『携帯電話が無かった頃の連絡網の話』は10年前に発表された作品とのことですが、お話はどのように生まれましたか? また、今回改めてマンガを公開しようと思ったきっかけを教えて下さい。
中学生ぐらいの子が空回りするラブコメが好きでよく描いていたのですが、そこにちょっとノスタルジーなネタをからめてみようと思い、この話が生まれました。
過去に出した創作同人誌を少しずつ公開していくにあたり、ページ数的にTwitter向きだと思った本作を選びました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
皆さんも相手の親御さんと話す時は緊張したんだなぁ、と(笑)。マンガを読んだ同世代の方々が思い出話に花を咲かせている様子が微笑ましかったです。「オチがよかった」という感想が多かったのもとてもうれしいですね。
ーー10年前から現在も電話の形態や連絡手段が大きく変わっていると思いますが、10年前と現在を比べて感じることはありますか?
マンガなどで「メールをやりとりする」というシーンすらほとんど見かけなくなった(みんなLINEっぽいアプリを使っている)ところに時代の流れを感じます。自分はLINEをほとんど使わない人間なのですが、マンガにリアリティを出すためには使いこなせないとまずいかな? と。
ーー『ちんまり経理のヒメ先輩』全2巻が発売中です。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?
親戚の会社に住み込みで働くことになった青年が、経理を手伝うしっかり者のひとり娘とともに仕事に励むホームコメディです。昼間は「仕事の先輩と新入り従業員」、夜は「親戚のお兄さんと思春期の少女」と、日常のなかでふたりの関係が行き来するところを楽しんでもらえたらと思います。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
ふと思いついたネタをササッと描いて気軽に公開できるのがTwitterの良さだと思うので、肩の力を抜いて、等身大の日常ものをゆるく描き続けていきたいと思っています。
(マグミクス編集部)