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コントローラー投げ出した「最強隠しボス」5選 即死攻撃に絶望!

最終目標であるラスボスを上回る、最強の存在として君臨する「隠しボス」たち。彼らとの戦いは、敗北と絶望が常にありました。そんな苦しくも愛おしい日々を生み出した彼らを振り返ってみます。

『FFV』に登場した、あの「隠しボス」たちが忘れられない!

「ラスボス=最強」という図式は、時代の移り変わりと共に変化していった
「ラスボス=最強」という図式は、時代の移り変わりと共に変化していった

 世界の平和を脅かすラスボス。それは、RPGで最後に待ち受ける難関です。例えば、国内でRPGというジャンルを大きく広めた初代『ドラゴンクエスト』では、勇者の前に「りゅうおう」が立ちはだかり、物語の締めくくりに相応しい激戦を展開します。

 ですがいつの頃からか、ストーリー上の最後に控えるラスボスは、「最強の敵」ではなくなりました。もちろん強敵なのは間違いないものの、クリアの必須ルートではない寄り道や、一度クリアした後のおまけ要素として、「隠しボス」を用意するゲームが増えたためです。

 この隠しボスは、ラスボスよりも強いケースも多く、予想以上の強さに驚いた経験を持つ方も多いことでしょう。そんな隠しボスのなかでも、特に手ごわく、思わずコントローラーを投げ出してしまうような、凶悪で忘れがたい面々を紹介します。

●「オメガ」(ファイナルファンタジーV)

 最初に取り上げるのは、『ファイナルファンタジーV』(以下、FFV)の「オメガ」。ラスボスよりも強い隠しボス、という驚きをこの「オメガ」で初めて味わった人も少なくないはず。

 まず特筆すべきは、防御性能の高さ。防御力・回避力が優れている上に、弱点属性以外のほぼ全ての属性を吸収。また、解除できない魔法反射(リフレク)状態が常時発動しているなど、やりたい放題です。

 しかし「オメガ」の真の恐ろしさは、苛烈かつ多彩な攻撃にあります。特に、食らう頻度が多い「はどうほう」は、最大HPの1/2ダメージを与えてくる悪夢のような攻撃です。「現HP」ではなく「最大HP」の1/2なので、HPが減っていても受けるダメージ量は変わらず。HPが半分を切った状態で「はどうほう」を食らうと、死亡は避けられません。

 また、こちらが攻撃するたびに繰り出すカウンター攻撃も脅威的。カウンターも複数種類ありますが、こちらの味方ひとりを消し去ってしまう(ゲーム的には逃亡扱い)「サークル」の効果が問答無用の凶悪さ。攻撃するたびに、この「サークル」が来ないよう祈るばかり。心身の両面にダメージを与える、心臓に悪い隠しボスです。

●「しんりゅう」(ファイナルファンタジーV)

「オメガ」と同じく『FFV』に登場した「しんりゅう」も、強烈な隠しボスとしてプレイヤーの記憶に刻まれました。設定面でも両者は関係性があり、「しんりゅう」は「オメガ」を追いかけてやってきた存在です。

 ですが、ゲーム内の「しんりゅう」はなぜか宝箱に潜んでおり、お宝目当てに開けたプレイヤーに襲いかかってきます。「なんでこんなところに?」「お前の相手はオメガでは?」といったツッコミをこちらが口にしたところで、開幕後の溜めから放たれる「タイダルウエイブ」で全て押し流されてしまいます。

「タイダルウエイブ」以外にも、高ダメージをたたき出す「ふぶき」や、選ばれたら即死を食らう「死のルーレット」(ただし「しんりゅう」は死なない)など、こちらも厳しい攻撃のオンパレードでプレイヤーを苦しめます。

 しかし、こと戦闘の難易度という面では、実は「オメガ」ほどの凶悪さはありません。「しんりゅう」が放つ攻撃のいくつかは対処法があり、また「オメガ」のような凶悪なカウンター攻撃もないため、「オメガ」よりは幾分楽に戦えます。

 ただし「オメガ」戦はセーブポイントが近かったので、仕切り直しが容易という利点がありました。この「しんりゅう」の場合はセーブポイントから距離があり、しかも宝箱からのサプライズアタック。初対面では準備もできないまま全滅し、セーブ地点まで巻き戻ってやり直し……という悲劇に見舞われ、コントローラーを投げ出したくなったものです。

【画像】勝てねぇよ! ゲーム史に残る「名ボス」を見る(5枚)

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