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コントローラー投げ出した「最強隠しボス」5選 即死攻撃に絶望!

『ドラクエ』や『ペルソナ』にも潜む、恐るべき「隠しボス」

本編では(癖は強いが)主人公を支えるひとりだった「エリザベス」。隠しボスとして登場した時は、容赦のない攻撃で追い詰めてくる
本編では(癖は強いが)主人公を支えるひとりだった「エリザベス」。隠しボスとして登場した時は、容赦のない攻撃で追い詰めてくる

●「ダークドレアム」(ドラゴンクエストVI 幻の大地)

 記憶に残る隠しボスの存在は、『FF』だけの特権ではありません。双璧をなす人気RPG『ドラゴンクエスト』シリーズにも忘れがたい隠しボスが多数おり、今回はその代表として『ドラゴンクエストVI 幻の大地』(以下、ドラクエVI)の「ダークドレアム」をピックアップします。

『ドラクエVI』のラスボスは「大魔王デスタムーア」ですが、このラスボスと死闘を繰り広げる程度の戦力では、「ダークドレアム」に勝つのは夢のまた夢。「ダークドレアム」は、大魔王を遥かに超える力を持った恐るべき悪魔でした。

 1ターンに複数の攻撃を行うだけでも恐ろしいのに、手痛い単体攻撃から範囲攻撃まで揃っており、攻撃力を高める「バイキルト」や、補助効果を打ち消す「いてつくはどう」を駆使するなど、攻撃一辺倒ではない点も恐ろしいところ。こちらの「スクルト」の効果を消した後、「バイキルト」がかかった状態で攻撃を食らうなんて、想像したくもありません。

 また、条件を満たした際に展開する特殊なイベントの存在も、「ダークドレアム」の恐ろしさをより深く印象付けました。20ターン以内に倒した場合、主人公の強さを認め、なんと「大魔王デスタムーア」を赤子のように捻り潰します。強さを証明したプレイヤーへのご褒美だとしても、ラスボスをあっけなくねじ伏せる様を目にすると、「ダークドレアム、恐るべし……」と思わずにいられません。

●「エリザベス」(ペルソナ3)

 隠しボスは、時空を超えるような存在もいる一方で、本編では主人公の協力者としてサポートを行っている場合もあります。その代表的な例と言えば、『ペルソナ3』の「エリザベス」でしょう。

 主人公が持つ「ペルソナ」という力はさまざまな形に変化しますが、それを記録・管理しているのがこの「エリザベス」。口調は一見丁寧ですが、人間社会との接点が薄いためか常識に欠ける一面があり、言動はかなりエキセントリックです。しかし、その強烈な個性に魅力を感じるプレイヤーが多く、人気キャラとして知られています。

 そんな彼女が隠しボスとして立ちはだかった時、初見ではまず抗う暇もなく一方的に叩き潰されます。というのも、こちらの状態が「属性攻撃の無効化」など一定の条件に抵触していると、苛烈極まる攻撃を繰り出すモードへ移行し、最悪の場合はターンが回ってこず殲滅させられるためです。その代名詞となった彼女の台詞「メギドラオンでございます」は、一生忘れられないほどのインパクトを放っています。

 もちろん条件を満たした上で対決しても「エリザベス」の強さは半端なく、理想的な武具にペルソナ、最上級のアイテムなどを用意した上で、ステータスも可能な限り高めなければ、勝利は掴めません。見た目は可愛く、攻撃は容赦なく、挙句の果てには「メギドラオンでございます」と、実に強烈すぎる隠しボスでした。

●「イセリア・クィーン」(スターオーシャン セカンドストーリー)

 人気を博した隠しボスは、後の作品で再登場することも少なくありません。ここまでに紹介した「オメガ」や「しんりゅう」、「ダークドレアム」は、後のシリーズ作に登場して猛威を振るいましたし、「エリザベス」は格闘ゲームへの参戦も果たしました。

 しかし、シリーズ内での再登場が基本となるほかの面々とは異なり、この「イセリア・クィーン」は一味違う展開を見せます。彼女は『スターオーシャン セカンドストーリー』で初登場しましたが、本シリーズのみならず、『ヴァルキリープロファイル』シリーズや『ラジアータストーリーズ』にも隠しボスとして活躍しています。

 シリーズの壁を越えてさまざまなトライエース作品で暴れ、悪夢のような強さを広く知らしめた「イセリア・クィーン」。ラスボスを凌ぐ強さは驚異で、そして暴威ですらありましたが、その見た目は女性の天使姿で、どこか神々しくもあります。桁違いな強さにコントローラーを投げ出しながら、その美しさに魅了されるという、複雑な気持ちを芽生えさせた罪深い存在です。

●ほかにも恐るべき隠しボスが多数存在

 今回は、『FF』や『ドラクエ』といった国民的作品や、当時のカジュアルなゲーマーでもその名を知っている『ペルソナ』や『スターオーシャン』などの隠しボスを取り上げました。

 もちろんこのほかにも、恐ろしいほど手ごわい隠しボスは多数存在します。例えば、『ウィザードリィ ~DIMGUIL~』の「ダイアモンドドレイク」は、隠しボス界のなかでも最強格のひとりとして有名ですし、『真・女神転生III-NOCTURNE』では主人公だった「人修羅」が、『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー』では隠しボスとして登場。かつてはプレイヤー側だった彼の恐るべき猛攻も、まさに伝説級です。

 名前を挙げていけば、プレイヤーが心を折られた数だけいる「隠しボス」。あなたは、どんな隠しボスにコントローラーを投げ出しましたか?  この機会に、改めて振り返ってみるのも一興ですよ。

(臥待)

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