『ワンピース』は「王子様」の扱いが不憫すぎる件←ジェルマ、リュウグウ以外にいたっけ?
『ONE PIECE』に登場する王子といえば、リュウグウ王国のフカボシたちやジェルマ王国のイチジたちなどが一番に挙げられることでしょう。ほかにも王子は何人か登場しますが、作中ではほとんど描かれず不憫な扱いを受けています。この記事では、登場シーンがほとんどない、『ONE PIECE』の王子をご紹介します。
美しさが「罪」になった王子も
個性豊かな王族たちが登場する『ONE PIECE(ワンピース)』は、「姫が美しい」「この国王の下で働きたい」など、読者も憧れる王族が多数登場します。しかし、不思議なことに王子について触れる読者はあまり多くありません。
「少年マンガ」なので、話題にあがりづらいのも理由のひとつかもしれませんが、きっと登場する王子キャラの数が少ないことも外せない原因でしょう。この記事では、『ONE PIECE』に登場する数少ない王子キャラを紹介します。
『ONE PIECE』に登場する王子といえば、リュウグウ王国の3人の王子と、ジェルマ王国の4人の王子を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? それ以外の王子は登場シーンが極端に少なく、名前がファンブックで明かされたり、逆に名前だけ登場して自身が描かれなかったりと、不憫な扱いを受けています。
まず紹介したいのが、巨人族のロキです。彼はエルバフの王子で、ローラにひと目ぼれした人物として描かれています。スリラーバークで麦わらの一味と出会った時期は、政略結婚が嫌だったローラが、ちょうど家出している途中でした。ロキはまだ、名前とシルエット程度しか情報が明かされていません。しかし、最終章で巨人族の登場が期待されているため、ロキの全貌が明かされる日もそう遠くないのかもしれません。
インペルダウン内にある「LEVEL5.5番地」のニューカマーランドに乱入してきたプリンス・ベレットも、とある国の王子でした。登場シーンが一度しかないため、名前こそ知られていませんが、『ONE PIECE』での「女体化展開」の先駆けとなった人物でもあります。国王だった父がイワンコフの能力で女性になって帰ってきたことで、国や家庭が崩壊してしまった不憫な過去を持っています。イワンコフへの復讐のために乱入してきましたが返り討ちに合い、ベレット自身も女体化してしまう、かわいそうな結果で終わりました。
そして、本編で触れられていませんが、第86巻に収録されている扉絵から、キャベンディッシュもフルジョア王国の元王子だったことが判明しています。父である国王から国外追放され、餞別(せんべつ)として渡された部下とお金で現在の海賊稼業を始めたようです。国外追放された理由は、なんと「人気ありすぎの罪」でした。キャベンディッシュのすさまじい評判が原因で、国内の女性が結婚しなくなり、仕方なく処分が下されたようです。
ちなみに国内で結婚しなかった女性たちはキャベンディッシュとともに国を出て、いまだに「追っかけ」を続けているそうです。キャベンディッシュの目立ちたがりでナルシストな性格は、生まれた環境が原因だったのだな、と納得してしまう裏設定でした。
※一部修正しました(11月22日11時25分)
(マグミクス編集部)