不便だけど夢中で遊んだ「初代ゲームボーイ」あるある 弱々しく光る赤ランプを応援!
今やスマートフォンでも、Nintendo Switchでも、ゲームを携帯して遊べるのは当たり前になりましたが、「TVゲーム」なんて言葉があるように、昔はゲームはTVで遊ぶものでした。しかし、ゲームボーイの登場をきっかけに、携帯ゲーム機が一気に広がります。そんな、携帯ゲーム機が普及していく黎明期を振り返ります。
布団の中で懐中電灯をつけて遊んだ
「TVゲーム」という言葉がありますが、今ではもうあまり使われていないかもしれません。というのも、必ずしもゲームはTVで遊ぶものではないからです。ファミコンが流行っていた時代、ゲームはTVで遊ぶものであり、TVゲームという言葉が広く普及しました。
そんな最中、ゲームの歴史に大きな影響を与えるハードが発売されます。携帯型ゲームハード「ゲームボーイ」です。このゲームボーイがヒットすることで、携帯ゲームハード市場が拡大していきます。しかし当時のゲームボーイは、Nintendo Switchを遊んでいるような子供からすれば、驚くほど不便なゲーム機でした。それでも夢中で遊んだ、当時の思い出を振り返ります。
発売されたのは、1989年、平成元年です。発売当初の価格は1万2500円。今のゲームハードの価格と比べると、安く感じられます。画面は白黒で、液晶のサイズは今と比べるとビックリするぐらい小さいものでした。無印Nintendo Switchと比較して、おそらく5分の1ほどの面積しかありません。
濃淡を調節するダイヤルがあって、画面の濃度を変えられましたが、バックライトが入っていないので暗いところでは見えません。画面自体は光っていないのです。寝たふりをして部屋の電気を消してこっそり遊ぼうとするなら、懐中電灯でも使うしかありませんでした。画面はとても小さいんですが、逆に本体は分厚く、Nintendo Switchと比較すると倍以上の厚さがあります。長方形で厚みがあるため、小さな弁当箱のような形をしていました。