「なきごえ」←なぜ攻撃が下がる? ポケモンバトルの素朴な疑問、調べたら愛おしすぎた!
「なきごえ」でなぜ「こうげき」が下がるのでしょうか? 「ポケモン」バトルで描写が省略されている箇所を、公式の説明を参照しながら補填していきましょう。意外な一面が見えてきました。
「しっぽをふる」「なきごえ」のメカニズムがわからない!
「はかいこうせん」「10まんボルト」……『ポケットモンスター』のバトルはどの作品も多様な技とエフェクトによって彩られてきました。エフェクト効果も初期はただの点と線に近かったですが、新作が出るたび美麗なグラフィックとなり、ますますバトルに迫力が増してきています。
そんなポケモンが使う技ですが、なかには「どうしてそうなるの?」と素朴な疑問があるのも少なくありません。それもおなじみの技で。大人になるまで、つい放置してきたその疑問を、一挙に解消していきましょう。
例えば「なきごえ」。序盤、ポケモンたちが間を埋めるかのごとく覚えている技で、相手の攻撃を下げる効果があります。では「なきごえ」でなぜ攻撃が下がるのでしょうか。公式の説明を見てみましょう。
「かわいくないて てきを ゆだんさせて こうげきを さげさせる」
知りませんでした。吠えて威嚇、などではなく「かわいさ」で攻撃の意欲を低下させていたのです。それで攻撃力が下がってしまうのですから、むしろ敵ポケモンも愛おしくなります。
次に「しっぽをふる」も思えば、メカニズムが謎です。相手の防御を下げる効果があるのですが、どのように下げるのでしょうか。公式の説明を読みましょう。
「てきに しっぽをふって ゆだんさせて ぼうぎょを さげさせる」
また油断です。しっぽを振り、敵意がないことを知らしめ、油断させて、防御のスキを生む、ということでしょうか。
同じく防御を下げる技で「にらみつける」というものもあります。こちらも公式説明では「てきを にらんで おびえさせて ぼうぎょを さげさせる」とあります。体が恐怖で硬直し、ガードが弱まる、という解釈ができそうです。まったくポケモンとくれば油断したり怯えたり、何かと防御が下がる子たちなのです。
また『初代』からある「とける」もなかなか不思議な技です。「からだを えきじょうに へんかさせて ぼうぎょを グーンとあげる」とのことですが……液状でなぜ防御が? と思ってしまいます。おそらくは液状(ゲル)でダメージを緩衝する力が増幅する、ということなのでしょう。
なんとなく気になっていた「ポケモン」の技とその効果について振り返りました。「はかいこうせん」を使うような恐ろしい敵でも「しっぽをふる」「なきごえ」で油断してしまうのだな、と思うとますますポケモンたちが愛しくなります。
(片野)