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評価イマイチな『ワンピース』デービーバックファイト編 実は重要な伏線が?

『ONE PIECE』のなかで、「なくてもよかった」と言われることも多い「デービーバックファイト編」ですが、実は重要なカギを握る「ロックス海賊団」と関係しているという説があります。強キャラだらけで不仲な海賊団だったという点から、「デービーバックファイトで集められたのではないか」という考察が浮上しているのです。

白ひげやビッグ・マムを普通に仲間に入れるのは無理?

フォクシー海賊団・フォクシーとルフィとの正面対決を描く『ONE PIECE ワンピース セブンスシーズン 脱出! 海軍要塞&フォクシー海賊団篇 piece.8』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
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 さまざまなエピソードが描かれてきた『ONE PIECE』ですが、ネット上で「本編と関係ない寄り道だな」「なくてもよかったよね」といった意見もあるのが、「デービーバックファイト編」です。しかし、このデービーバックファイトこそが、「伝説の『ロックス海賊団』の結成理由の伏線では?」という考察もあります。

 デービーバックファイトは、船長同士の合意によって行われる、船員を奪い合う海賊のゲームで、ルフィたちも作中でフォクシー海賊団と激闘を繰り広げています。そしてこのデービーバックファイトが生まれたのが、ロックス海賊団の結成の地である海賊たちの楽園「海賊島ハチノス」なのです。そんなつながりから「もしかして、ロックス海賊団ってデービーバックファイトで結成された?」「デービーバックファイトで生まれた海賊団なら、仲が悪いのもうなずけるよね」という説が浮上していました。

 ロックス海賊団は、かつての四皇の白ひげ、カイドウ(見習い扱い)、ビッグ・マム、さらに金獅子のシキやキャプテン・ジョンなど、名だたる海賊が在籍していた伝説の海賊団であり、海賊王・ロジャーと海軍のガープが手を組んだ「ゴッドバレー事件」で壊滅されるまで、「世界最強の海賊団」と言われていました。ひとつの「儲け話」がもとで結成されたということが知られていますが、寄せ集めのためか仲間殺しが日常茶飯事の不仲な海賊団だったとも言われています。

 当時を振り返った白ひげが、「人の下につけるようなタイプじゃない人間の集まり」とも語っていました。ネット上でも「家族を求める白ひげが、『儲け話』目的で仲の悪いロックス海賊団に自分から入るとは思えない!」という意見もあります。白ひげのスカウトで入ったカイドウのようなキャラは別として、一部の船員はデービーバックファイトで無理やり集められたのではないかと考えられているようです。

 デービーバックファイトは、相手の船長が断った場合や約束を破った場合、「生き恥をさらした海賊」としてうわさが広まってしまうデメリットがあります。白ひげたちのような物理的に屈服させるのは難しい強者でも、デービーバックファイトを利用すれば、仲間に引き込むことは可能でしょう。また、フォクシー海賊団が行っていたように、デービーバックファイトでは「観客たちがプレイヤーへ攻撃」「審判が片方に有利な判定を繰り返す」といった卑怯な行為もまかり通っているため、「ロックスとその仲間たちが卑怯な手で別の海賊団から猛者たちを奪ったと考えれば、あのメンツでも納得いく」などの意見が出ていました。

 ロックス海賊団に関する情報はまだまだ少なく、真相はベールに包まれている状態です。「デービーバックファイトを始めた張本人がロックスなのでは?」「もしかしてフォクシー海賊団とも何かつながるのかも」「古代の強欲な海賊、デービー・ジョーンズの名にちなんだゲームって話だけど、『ONE PIECE』の世界だと伝説じゃなくて本当にジョーンズがどこかにいるのかな」など、多くの考察がファンの間で繰り広げられています。

(マグミクス編集部)

【画像】よく一緒に暮らせてたな? ロックス海賊団の濃すぎる面々(5枚)

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