『ハンター×ハンター』ノブナガって弱いの? イマイチ不明な能力を考察
『HUNTER×HUNTER』といえば、キャラごとに特性の異なる「念能力」を使ったバトルが魅力です。しかし、一方でいったいどんな念能力を持っているのか、明らかにされていないキャラもいます。そのなかから、今回はネット上で実際の強さが未知だと話題の、幻影旅団メンバー・ノブナガについて掘り下げます。
本当は強いのか弱いのか? 謎に包まれたキャラ・ノブナガ
「週刊少年ジャンプ」2022年47号から、『HUNTER×HUNTER』が3年11か月ぶりに連載再開され、話題を呼んでいます。コミックスを読み返して、これまでの話を復習したファンも多いのではないでしょうか。『HUNTER×HUNTER』は「念能力」を使ったバトルも魅力で、キャラごとに特性の異なる能力はとても多彩です。しかし、なかにはいったいどんな念能力を持っているのか、明らかにされていないキャラもいます。今回は、ネット上で「本当は弱いのでは?」「そもそも念能力が不明だから強さが分からん」と話題の幻影旅団メンバー、ノブナガ=ハザマについて振り返ります。
ノブナガは殺しもいとわない、危険度Aクラスの盗賊集団「幻影旅団」のメンバーのひとりです。最凶の集団と呼ばれる旅団のメンバーなだけあって、当然「弱くはない」と予想されるものの、なぜか読者の間では馬鹿にされがちなキャラです。それというのも、彼の能力についての詳細が、「円が半径4m」くらいしか明らかになっていなかったからでした。
「円」というのは、基本的な念の技術「練」「纏」「発」「絶」の「四大行」を組み合わせて使う、応用技のひとつです。「纏」「練」を基とし、通常時自分の身体の表面から数mm~数cmでまとっている「オーラ」を、周囲の必要な範囲にまで広げます。作中には半径300mをカバーできるゼノ=ゾルディックや、さらに最長2kmまで円を広げられるネフェルピトーが登場したため、今振り返ると「つーかこれが限界」と言っていたノブナガの4mの円は、たしかに狭く感じるかもしれません。
また、『HUNTER×HUNTER』ファンブックでは、ノブナガは「強化系」の念能力となっていたものの、単行本10巻のおまけの「旅団腕相撲ランキング」では、13人中9位というイマイチな結果でした。さらに、はっきりした戦闘描写も少なかったため、ノブナガは「そもそも強さが分からない」「現状では旅団最弱と言わざるを得ない」などと言われていたのです。
※ここから先は『HUNTER×HUNTER』37巻以降、連載再開後の物語のネタバレ、「冨樫義博展 -PUZZLE-」の展示内容の話を含みます。
そんなノブナガでしたが、最近はその能力の一端が明らかになってきました。まず、東京で2022年10月28日(金)~2023年1月9日(月・祝)の期間で開催されている「冨樫義博展 -PUZZLE-」にて、ノブナガの念能力は「変化形よりの強化系」であることが分かっています。
さらに、連載再開後の393話でエイ=イ一家の構成員・ルイーニーを殺すと決めたノブナガが、久しぶりに戦闘描写を見せました。念能力でドアから体半分入ってきた状態のルイ―ニーに、ノブナガは刀を抜いた状態で「トン キュッ キュッ」と3歩で詰め寄り、眉間をひと刺ししてあっという間にケリをつけています。
今回は格下すぎる相手に基本的な身体能力だけで勝ったようにも見えますが、ルイ―ニーは刺されてから「え?」と反応していました。そのため、「念能力でルイ―ニーからは消えたように見えていた可能性もある」「部屋の広さから見ても、4mの円に入ったらノブナガが認識できなくなるのでは」という考察もありました。ただ、「ノブナガはルイ―ニーには念能力を使っていない」という意見の方が多いようです。
かつてノブナガは、同じ旅団のフランクリンから「タイマン専門ってゆうか限定条件付き」と、能力を評されていました。また、ゴンとキルアに「オレの間合いに入ったら斬るぜ」と自信満々で言っていたことから、ネットでは「円に入ったら即死する能力とか?」「なかに入ったものを、居合のカウンターで斬るって感じかなあ」「刀の殺傷能力を高めるために、あえて誓約と制約で円を小さくしているのでは?」「動体視力とか斬撃速度とか刀の斬れ味強化がメインで、変化系寄りの隠し技として刀がなくても念で伸縮自在の『オーラブレード』みたいなの作って斬れるとかじゃないか」などと、予想されています。
393話で「エイ=イ一家はオレら(旅団)が潰す」と言っていたノブナガ。これからさらに本格的な能力、強さが明らかになるかもしれません。
(マグミクス編集部)