『ダイの大冒険』最終回の演出で追加された「伏線」の秘密 「復活」の可能性を推測
惜しまれつつも2年間の放送期間を終えたTVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』。しかし、ファンの間で現在、話題になっていることがあります。「ダイ復活」。どうしてそんなことがささやかれるようになったのでしょう?
ファンを騒然とさせた! イベントで明かされた最終回の秘密
長期の休眠期間にも関わらず奇跡の復活を遂げ、先日、惜しまれつつも最終回を迎えたTVアニメ版『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』。しかし、その最終回のなかで原作になかった演出が加えられたことをみなさんはご存じでしょうか?
その演出とは、機械仕掛けの人形という正体を現したキルバーンに仕掛けられた「黒の核晶(コア)」を起爆して、真のキルバーンであるピロロが立ち去ろうとした時になされました。
この時、ピロロはアバンのフェザーで動きを止められ、マァムの閃華裂光拳によってとどめを刺されました。このシーンは原作マンガでは溶けるような描写に見えましたが、TVアニメ版では音と共に消えるような描写に変わっています。これはどんな意味があるのでしょうか?
その答えはイベント「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ完結記念!ダイ!感謝祭」で明かされました。本作のシリーズディレクターである唐澤和也さんによると、「原作者の三条陸先生の指示で、ピロロはリリルーラで魔界に戻ったよう匂わせる描写に変更した」とのことです。
リリルーラは本作オリジナル呪文で、おもに仲間との合流に使われていました。消える時に聞こえた音はリリルーラの効果音。つまりTVアニメ版のピロロはひん死の状態でありながらも逃げ出したということになります。
その意味はもちろん、続編制作のための「伏線」でしょう。そうでなければわざわざ三条先生が指示を出すことはないと思います。この発言により、イベント会場は感嘆の声があがりました。当然のようにイベント会場に集まったファンは、この発言の意味を瞬時に理解したでしょうから。
そして続編と言えば、『ダイの大冒険』にはマンガ連載時に考えられていた幻の第二部である「魔界編」があります。マンガ本編で、「魔界編」につながる数々の伏線を残しながらも、諸事情から製作が断念された幻の続編です。ファンの間ではTVアニメとして新作が制作された時から、期待されていました。
「ダイロス」と呼ばれる喪失感で落ち込んでいたファンにとって、これほどの朗報はないでしょう。はたしてどんな形で続編は始まるのでしょうか? 現状の『ダイの大冒険』の進行状況から推測していこうと思います。