「親友」から「敵」に一変したキャラ 相反する思想に切り裂かれた仲が切ない
主人公の友達だからといって、その人物がいつまでも味方であるとは限りません。アニメやマンガの世界では、時として親友だったはずの人物が敵になってしまう展開が描かれることがあります。いわば「昨日の敵は今日の友」ならぬ「昨日の友は今日の敵」。この記事では、そんな親友から敵になったキャラクターたちをご紹介します。
かつての親友が敵になった理由とは?
昨日の敵は今日の友。アニメやマンガの世界では昨日まで敵だった人物が味方になる展開が登場しますが、逆に昨日まで親友だったはずの人物が敵になってしまうケースも少なくありません。今回は、「親友から敵になった」キャラクターたちに注目します。
まずひとりめは『ベルセルク』より、傭兵集団「鷹の団」の美しき団長・グリフィスです。彼は類まれなる強さと人びとを魅了するカリスマ性を併せ持つ人物で、主人公のガッツが「鷹の団」へ入団したのもグリフィスとの出会いがきっかけでした。
やがてふたりの関係は仲間からかけがえのない友へと変わっていくものの、ある事情によりガッツが鷹の団を去ることに。全てはグリフィスと「対等」になるため、グリフィスの言う「友」となるためだったのですが、グリフィスはそうとも知らず……。この感情のすれ違いがのちに大きな悲劇を生み、今やグリフィスはガッツが最も深い憎悪を向ける宿命の相手となってしまうのです。
続いて、「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズの枢木スザクも主人公の親友にして、最大の敵になってしまった人物といえるでしょう。もともと主人公のルルーシュ・ランペルージはブリタニア皇帝を父に持つ皇子でしたが、目と足が不自由な妹・ナナリーとともに日本へ捨てられてしまいます。その際に友達となったのがスザクでした。
しかしそれ以来祖国への復讐の機会をうかがっていたルルーシュは、謎の少女・C.C.(シーツー)から絶対遵守の力「ギアス」を授かったことでついに反逆へと動き出します。ところが己の野望に向かって邁進するなか、彼の前にブリタニア帝国軍の一員としてかつての親友・スザクが立ちはだかります。
彼はブリタニア帝国を壊そうとするルルーシュとは違い、内部からの改革を進めるべきだという考えを持っていました。相反する思想から片や反ブリタニア組織の総司令官、片やブリタニアの最新鋭機ランスロットのパイロットとなり、ふたりは対立していくのです。
他にも『呪術廻戦』の夏油傑や『NARUTO-ナルト-』のうちはサスケなども、親友から敵になったひとりとして数えられるでしょう。
(マグミクス編集部)