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ファミコン屈指のクソゲー『タッチ』 「つまらない」だけならマシ、原作ファン激怒の理由とは

ファミコン初期の80年代、アニメやマンガが原作のゲームソフトがたくさん発売されましたが、そのなかで原作無視のクソゲー代名詞と言われるのが『タッチ』です。

「みなみにHしてしまいました」

『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRINGLE』(東宝)1987年3月14日発売
『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRINGLE』(東宝)1987年3月14日発売

 1987年『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRINGLE』というファミコンソフトが発売されました。当時「週刊少年サンデー」で連載中、アニメも大人気だった『タッチ』が原作のゲームとして話題になりました。しかし、原作の世界観を全く無視した内容と、つまらない展開に批判が相次ぎ、瞬く間に「クソゲー」のレッテルが貼られました。

 ゲームの内容です。南の愛犬パンチの子ども10匹が、エサの皿の底が開いてできた異空間の中へ消えてしまい、その子犬たちを達也・和也が南を守りながら探し出す……これがミッションです。プレーヤーは1~2人で達也と和也(1Pの場合、2人を切り替えて動かせる)。南は選べません。

●クソゲーポイント1:説明がない!

 いきなりです。ゲームがスタートすると、喫茶店「南風」の前の広い道路に3人がぽつんと立たされます。しかしここで何をすれば良いのかわかりません。どこへ行く? 何をする? という説明がなくて困ります。クソゲーと言われる最大のポイントは「説明がないので何をすれば良いのか分からない」ところでした。

 進行を簡単にまとめます。道路の左右から雑魚敵が近づいてくるので達也と和也が野球のボールを投げて倒します。ただし雑魚が多過ぎて強いです。南はうろうろするだけで、しかも攻撃に加われないので敵に接触するとダメージを受け続けます。また、そのダメージは達也・和也に反映されるのでポイントが激減。南を守りながら敵を倒すコンセプトでしょうが、南は役に立たず足手まといでしかありません。動きが単調なのもクソゲーなポイントでした。

●クソゲーポイント2:情報が雑!

 敵を倒しお金を貯めて、店でアイテムを買います。アイテムの名前や効果といった情報がないので買物に困ります。店主から「何を買うと良い」、「○○へ行け」といったヒントをもらえますが、店を出ても似た風景のマップが広がるだけで、肝心な目的地が全く分からず路頭に迷います。

【画像】水着姿も眩しい! 『タッチ』ヒロインの南を見る(5枚)

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