不運? おバカ? 能力はチートなのに負けたジャンプ作品の敵キャラ5選
バトルマンガには、数々の「チート能力」を持ったキャラクターが登場しますが、その全員が能力をフル発揮して活躍できるわけではありません。なかには、とても残念な描写で倒されてしまったり、物語から退場したりしたキャラもいました。今回は、「週刊少年ジャンプ」の作品から、そんな悲しき末路をたどったキャラを紹介します。
ヤミーの戦闘シーン、見たかった?
バトルマンガには、絶対的な腕力やスピード、他と一線を画す特殊能力を持つキャラクターが多数登場します。そんな数々のキャラクターのなかには、「絶対強いはずなのに負けてしまった」「すごく運の悪い負け方をした」という者も少なくありません。今回は、「週刊少年ジャンプ」のマンガのなかで、そんな残念な展開を迎えたキャラクターを5人振り返ります。
●『BLEACH』ヤミ-・リヤルゴ……「0」の数字を持つ十刃最強の破面
『BLEACH』といえば、チート能力のオンパレードとなる「千年血戦篇」も捨てがたいですが、ここでは「破面(アランカル)篇」の強キャラ、ヤミー・リヤルゴを挙げたいと思います。破面の最強の10人「十刃(エスパーダ)」のなかで、一番格下の「No.10」だったヤミーですが、その後、実は事実上最強の称号である、「0」の数字を持っていることが明らかになりました。そして、ヤミーは真の姿「憤獣(イーラ)」によって、蓄積された怒りに応じた形態へと変貌します。
空を覆うほどの巨体に成長した彼ですが、その後、朽木白哉、更木剣八のふたりに負けてしまいました。しかも、その戦闘シーンはほぼ描写されていません。
そんな不遇過ぎるヤミーの戦闘には、さまざまな考察もなされています。
・戦闘の直前、よく行動を共にしていたウルキオラが負けて死んだことを知り、悲しみが怒りを上回ってしまったのではないか(実際、ヤミーらしくない切ない表情を見せるシーンがあります)。
・ヤミーになついていた従属官で子犬のクッカプーロがそばにいたため、本気を出せなかったのではないか(更木が戦闘後「…つまんねぇ戦いだったぜ」と浮かない表情で話していたのは、勝ち方が不本意だったからではないかという指摘があります)。
真相は不明ですが、こうした考察が正解だとしたら、ヤミーは本来もっと活躍できたのかもしれません。
●『ONE PIECE』ペローナ……「ホロホロの実」の能力者
『ONE PIECE』で登場する悪魔の実のなかには、「対策していなかったら一巻の終わり」レベルの特殊能力も多々存在します。そのうちのひとつが、ゴーストを生み出し、その霊体が通過した相手をネガティブ状態にしてしまう「ホロホロの実」です。
この実を食べたペローナは、「スリラーバーク編」にて、麦わらの一味をほぼ完封していました。ルフィ、ゾロ、サンジといった武闘派組が、どん底のネガティブ状態になり、何もできなかったのですから。彼女を倒したのは、「元からネガティブ」という、嘘みたいな性格で実の能力を克服したウソップでした。
ウソップさえいなかったら、ルフィたち全員をペローナだけで倒せていたかもしれません。覇気が強さを左右するようになったとはいえ、この能力はやはりかなりのチートです。ペローナは最終章で、また活躍するかもしれません。