勝手に「アニメ流行語」大賞! 22年を代表する言葉は? 「素数」「ド派手」
2022年もたくさんのアニメが放送され、「名作アニメ」「神アニメ」と呼ばれる作品がたくさん誕生しました。そのなかでも、SNSで多く取り上げられ、流行したフレーズから、「勝手に流行語大賞」を決めて紹介します。
ド派手に発表!アニメ流行語大賞に選ばれたのは?
2022年もたくさんの面白いアニメが放送され、作中で魅力的なキャラクターたちが、数々の名言を残してきました。見ているものの心をくすぐるようなフレーズは、SNSなどで話題を呼び、日常生活やネットのミームとして使われているものも少なくありません。そこで今回は、2022年を代表するアニメ発の流行った言葉、「アニメ流行語大賞」を勝手に選出しました。あなたの好きなあの言葉は、入っているでしょうか?
●『SPY×FAMILY』より「アーニャ語録」
春アニメ、秋アニメで話題を呼んだ、『SPY×FAMILY』の主要キャラ、アーニャ・フォージャーの独特なフレーズは、作品を通して多くの人に浸透しました。両親役のロイドとヨルのことをそれぞれ「ちち」「はは」と独特な呼び方をし、知らないフリをして話を聞いているときには「アーニャ、しってる」と得意顔でにやけるアーニャ。そのかわいらしさ、顔芸の面白さとともに、セリフも人気を獲得しています。
その他、「あざざます(ありがとうございます)」や「おでけけ(おでかけ)」など、子供らしい言葉足らずなアーニャのセリフは、誰もが真似しやすい2022年アニメの流行語大賞にふさわしい言葉と言えるでしょう。
●『機動戦士ガンダム 水星の魔女』より「ダブスタクソおやじ!」
「ダブスタクソおやじ」というフレーズは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の主要キャラ、ミオリネ・レンブランが、自身の父親デリング・レンブランに言い放った言葉です。「決闘によって、ミオリネの結婚相手を選ぶ」と言っていたのにもかかわらず、デリングは独断でこの決定を変更。自分の都合で人を振り回す父に腹を立てたミオリネが、言っていることとやっていることが違う、その姿勢(ダブルスタンダード)を評して放った辛らつな一言でした。
この蔑称は、デリングの別名として視聴者の間ですっかり定着。しかしその後、ミオリネが会社を作ると宣言し、「投資してほしい」と頭を下げてきたときには、デリングは「逃げるなよ」と言って、これを承諾する器の大きい一面も見せました。SNS上では「ダブスタ神おやじ」と彼を見直す評価も生まれるなど、「ダブスタ○○おやじ」は汎用性の高い言葉として人気を集めています。
●『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』より「素数を数えて落ち着くんだ」
数々の名言を生み出してきた人気作『ジョジョの奇妙な冒険』第6部のアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』では、悪役のエンリコ・プッチ神父が自身を落ち着かせるために、心のなかでつぶやく言葉が話題を呼びました。6部が「週刊少年ジャンプ」で連載されていたときから、ファンの間では有名なフレーズでしたが、アニメで認知度がさらに高まっています。
「『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……私に勇気を与えてくれる」と考えるプッチ神父は、ピンチの状況でたびたび素数を口にして冷静になろうとしますが、途中で素数ではない数字を口にすることもありました。よほど焦っていることが伝わるセリフであり、SNSでも焦りや驚きを抑えきれないときの心情を説明するフレーズとして、多用されるようになっています。
●『鬼滅の刃 遊廓編』より「ド派手に行くぜ」
2022年2月まで放送された、『鬼滅の刃 遊廓編』に登場した音柱・宇髄天元の「ド派手に行くぜ」は、『鬼滅の刃』アニメ第2期の放送が発表されてから、長くSNSを賑わせたワードです。キービジュアルのポスターにも使われたこのフレーズは、自分を奮い立たせ、気合を入れるときなどに使われるようになりました。
他にも、『パリピ孔明』の「チキチキバンバン」や、『このヒーラー、めんどくさい』の「この○○、めんどくさい」という言葉も、人気を集めています。また、映像に合わせて『リコリス・リコイル』のEDイントロを流す、「リコリコED」という言葉も生まれました。2023年にはどんなアニメ由来の言葉が、SNSを賑わせるのでしょうか。
(弁天寿)