「そのRPG、1周どのくらい時間かかる?」ゲームへの時間コスパ要求がシビアすぎな現実
流行っているし、やってみたい気持ちはあるものの……。クリアするまで決して少なくない時間を要するのがRPG。ファスト映画視聴や倍速再生にコスパを求める方にとっては、なかなか重い腰が上がりません。しかし、RPGの本懐は時間を忘れさせて熱中することにあるのではないでしょうか。
確かにストーリー攻略だけなら何時間って言えるけど…
「そのRPGって、ストーリー1周するのにどれくらいかかる?」
オススメ作品を布教するゲームファンであれば、一度は返答に困ったことがある質問ではないでしょうか。
エンドロールを迎えることだけに集中すれば〇〇時間くらい……。とはいえ、サブイベントや裏ボスを攻略、用意された分岐をそれぞれ試した後に味わい深くなる作品も無数に存在するため、一様の回答はできません。
作品をおすすめされる側も、例えば『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』などの有名RPGなら、過去作のプレイ経験から大体のボリュームが想像できるでしょう。
しかし2022年は、Nintendo Switchで展開されるスクウェア・エニックスのRPGだけでも、細部まで創り込まれた作品がそろい踏みです。
自分の選択が物語に反映されるタクティカルRPGなら『トライアングルストラテジー』に『タクティクスオウガ リボーン』。フリーシナリオシステムが敷かれた『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター』は、8人の主人公から1人を選ぶところから冒険がスタートします。
いずれの作品もストーリーを1周しただけでは、そのまま「物語を味わい尽くした」とは言えないでしょう。
また、12月9日(金)には『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』もリリースされたばかりです。しかし、本作が「モンスターズ」シリーズの系譜をひくのであれば……ストーリーをクリアして初めて、スタート地点に立ったという見方もできます。
『ポケットモンスター』同様、ストーリークリア後のやり込み要素、オンライン対戦にこそ熱をあげるファンが多いタイトルは、1周してからが「沼」の始まりです。こだわり始めれば数か月、数年単位で時間をとられてしまうことも少なくありません。