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発売から10年「Wii U」は黒歴史だけじゃない? ゲーム業界を揺るがせた任天堂ヒット作3選

2022年12月8日で発売から10周年を迎えた任天堂の「Wii U」。同ハードは対応ソフトの少なさや売上の低調ぶりから不振な結果に見舞われましたが、一方で後世のゲーム業界を揺るがす傑作も誕生しました。今なお注目を集めるWii Uのヒット作品を3本ご紹介します。

後世のゲーム業界に影響を与えた「Wii U」の遺産

2015年5月28日発売『スプラトゥーン』。色を塗って競い合う「ナワバリバトル」が一世を風靡し、人気シリーズへと成長した。 (C)2015 Nintendo
2015年5月28日発売『スプラトゥーン』。色を塗って競い合う「ナワバリバトル」が一世を風靡し、人気シリーズへと成長した。 (C)2015 Nintendo

 2022年12月8日、任天堂の家庭用ゲーム機「Wii U」は発売から10周年を迎えました。売上台数の少なさやソフト供給スピードの遅さなど、ビジネス面では不振な結果となってしまったWii U。ですが、次世代機「Nintendo Switch」(以下、Switch)の人気獲得にもつながる人気ソフトが複数誕生したのも事実です。

 今回は後世のゲーム業界にインパクトを与えたWii U用ソフトを3本ピックアップ。ゲーム概要を踏まえつつ、その影響力の高さを含めてご紹介します。

●『マリオカート8』(2014年)

 人気レースゲーム「マリオカート」の最新ナンバリング『マリオカート8』。本作は2014年5月にWii U用ソフトとして誕生し、ニンテンドー3DS(以下、3DS)向けに発売された前作からグラフィックの美しさが大幅にパワーアップしました。HD化を果たした本作は、キャラクターの挙動を中心に躍動感も十分。『マリオカートWii』にて実装された「バイク」の追加をはじめ、新たに「反重力」の概念が加わったことで、従来よりもダイナミックな走法が可能になったのです。

 同シリーズの新たなポテンシャルを引き出し、Wii U市場で屈指の売上を叩き出した『マリオカート8』。本作は後継機のSwitchにも移植され、新規キャラクターやコース収録を伴う完全版『マリオカート8 デラックス』として登場しました。現在進行系でSwitchの販売台数をけん引しており、その売上本数は4300万本(世界市場)を超えています。

●『スプラトゥーン』(2015年)

 今や任天堂の看板ブランドと言ってもまったく過言ではない『スプラトゥーン』ですが、その第一作目はWii Uの後期に発売されたことをご存じでしょうか。4対4のチーム戦で繰り広げるサード・パーソン・シューティングゲームとして、本作は2015年5月にデビュー。相手プレイヤーを倒した数で勝敗を競うのではなく、ペイント銃を使って「どれだけ広範囲を塗ることができたか」という、陣取り合戦に近いルールを採用していました。

 色を塗って陣地を奪う斬新な遊び方が多数のユーザーから受け入れられ、『スプラトゥーン』はWii U後期の作品ながら同ハード史上1位のソフト売上を記録。各種システムをブラッシュアップさせた『スプラトゥーン2』、そして2022年9月8日の発売が記憶に新しい『スプラトゥーン3』と、7年にわたってシリーズ展開を継続。2023年の春には、同シリーズの公式大会「スプラトゥーン甲子園」の開催が決定しています。

【画像】ダイヤモンドの原石も!「Wii U」で生まれた傑作ソフト(4枚)

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