ジャンプ作品、敵の幹部によくいる「仮面」「正体不明」キャラ 作者にとっても必要?
アニメやマンガに登場する「正体不明キャラ」は敵組織の幹部のなかにだいたいひとりはいることがあります。マスクやマント、仮面などを被っていてまさに「正体不明」な出で立ちであり、その正体も敵味方さまざまなパターンが存在します。ネット上で話題の「正体不明キャラ」についてご紹介します。
謎に覆われたその正体は、敵なのか味方なのか?

アニメ・マンガには主人公の敵方として登場する、いわゆる組織幹部や「〇〇四天王」などと呼ばれているキャラたちがよく登場します。今回注目したいのは、そんな敵たちのなかで特に異質な「正体不明」なキャラたちです。彼らは仮面やマスク、マントなどで覆われていたり、素顔が映らないアングルでしか登場しなかったりと、出で立ちもミステリアス。どんなキャラなのか、つかみどころがありません。
「正体不明キャラ」はアニメ・マンガファンの間で好意的に受け入れられています。その正体を考察するのも楽しいもので、「実はラスボスのパターンが多い」「誰かが作り上げた架空の人だったりするパターンが好き」「別組織のスパイだったとかあるよね」などさまざまなパターンが挙げられています。さらには、そんな謎なキャラをまとめるボスの苦労を「ストレスで大変そう」など心配する意見もありました。
「主人公の身内とか」「兄貴や親父というパターンはよくある」「敵であって欲しいけど大体味方」「敵の敵でつまり味方というオチ」など、「正体不明キャラ」は実は味方が多いという例も多く語られています。
強敵である場合と、実は味方だった場合のバリエーションはさまざま。ネット上のいろいろな意見のなかには「因縁や後づけ設定のために、作者にとっても必要なキャラなのでは」という鋭いものもありました。
「週刊少年ジャンプ」掲載作品を例にすると、代表的な「正体不明キャラ」としてよく名前が挙げられているのが『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の「ミストバーン」です。魔影軍団の軍団長であり、寡黙でマントに覆われたその正体は長い間謎に包まれており、終盤でその驚きの正体が明らかにされました。
また正体不明キャラの定義についてもさまざまな意見があります。『BLEACH』護廷十三隊の七番隊隊長の狛村左陣は、初期に鉄笠を被っていて顔が分からない状態であったため「正体不明キャラ」に含まれるという説もあります。『NARUTO-ナルト-』の暁に所属する「トビ」も、登場してしばらくは仮面をかぶった怪しい出で立ちであり、「正体不明キャラ」に入るのではというコメントもありました。
(マグミクス編集部)