【漫画】「近づくと不幸になる」少女が、厨二病男子と出会ったら? 急展開に「ゾッとして泣く」
近づいた人に不幸が降りかかってしまうことから「疫病神」と周りから距離を置かれてしまう少女・赤井さん。自身の体質に嫌気がさし、自殺を決意しますが……? 作者の弘中とうまさんにお話を聞きました。
厨二病の少年との出会いが彼女の運命を変える!
主人公・赤井さんは近づいた人にことごとく不幸が降りかかり、学校で「疫病神」と呼ばれ、周りから距離を置かれる存在でした。周りから煙たがられ、迷惑ばかりかけてしまう自分自身に嫌気がさした赤井さんは、「もう死のう」と屋上に向かいました。しかし、屋上で厨二病の少年と出会ってしまい……。
弘中とうまさん(@yukarigohan_014)が「死にたい女と厨二病男」としてTwitterに投稿した作品が話題です。創作マンガ『自殺志願中に』は、第13回月刊少年マガジン新人賞で大賞を受賞したものです。Twitterの投稿には8.3万件を超える「いいね」がついています。
読者からは「読んだあとの満足感が最高」「信じられないくらいストーリーが秀逸」「これは泣く……」などの声があがっています。作者の弘中とうまさんにお話を聞きました。
ーー弘中とうまさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
小学2年生のとき、姉にテキトーに絵を描いて見せたんです。そしたら「漫画家なれるんじゃない?」みたいなことを言われまして、それがきっかけです。「なれるよな!!」って思ってしまったんですね、そのときは。でも正直、あんまりマンガを描いてこなかったです。ただダラダラ生きてきて、頭の隅のどこかでなれたら良いな、くらいでしか考えられてなかったです。
ーー『自殺志願中に』のお話がうまれたきっかけは何ですか?
少し暗い話なんですが、数年前友達が亡くなってしまいまして。それをずっと引きずってたんです、いろいろ心残りがありまして。そんななか、今年の6月くらいだったと思います。やる気のない自分の前で友達数人がいつ死んでも良いみたいなことを言っていたんです。
それ聞いてめちゃくちゃ腹が立ったんです。僕なんかよりちゃんとしている人たちなのにそんなこと言ってんじゃねぇよ、と思いまして。会社で立場がないだとか、自分がいたら人に迷惑かける、家族にああしろこうしろ言われるけどその通りできない、だとか。
「うるせぇ!! お前が死んだら俺、悲しいじゃん!」って思いまして。手紙というか、その友達に見せるつもりで『自殺志願中に』を描きました。送りつけてやりましたよ。そしたら、それを見た友達が「持ち込んでみたら?」って言ってくれて、「月刊少年マガジン」さんにTwitterで持ち込みをして……といった経緯です。いろんな人に支えられています、感謝です。
ーー読者の予想を超えるストーリー展開で、作品のとりこになる人が続出しています。工夫した点を教えて下さい。
「裏切り」は、かなり大事にしています。僕すごい馬鹿で、飽き性なんで、どんな物語でも展開にメリハリがないと途中で飽きちゃうんです。驚きがないと、しっかり読んでもらえないじゃないですか、友達に。なので当時、「友達に最後まで読んでもらおう」と意識したことが、結果的に読んでいただいた方にそう言ってもらえる物を作るきっかけになったんだと思います。
ーー読者からたくさんの称賛するコメントが寄せられています。特に印象に残った読者の声はありますか?
どんなコメントでもめちゃくちゃうれしかったです!! いっぱいコメント見ていました。基本的にマンガを人に読まれるっていう経験をそこまでしたことがないので、全ての反応がうれしかったです。なかでも「うれしいなあ」ってなったのは、読んで引用リツイート先で、小さなコミュニティができていたりすると、もう熱烈にうれしかったです。感想を語り合ってくれているんですよ、こんなうれしいことはないです。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
Twitterに限らずですが、バンバン描いて、読んだ人の心が少しホッコリする様な物を作っていきたいです。やる気出させたいです! いろんな人の!!
(マグミクス編集部)