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悲惨な末路が待つ「ガンダム」の強化人間たち 男性キャラは「面白さ」も目立つ?

「機動戦士ガンダム」シリーズには肉体や精神を強化された「強化人間」がたびたび登場しますがメンタル面で問題を抱えていることが多く、特に男性の場合は攻撃的な言動が目立つだけでなく、時に致命的な事件を起こし大きく物語を動かすこともありました。特に印象深い3人を紹介します。

シャアをライバル視し、アムロに挑んだが…

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 (C)創通・サンライズ
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 (C)創通・サンライズ

「機動戦士ガンダム」シリーズには肉体や精神を強化された「強化人間」がたびたび登場します。強化人間たちはメンタル面で問題を抱えていることが多く、女性キャラは主人公側と敵として出会い、苦悩のなかでも心を通わせつつも、最終的に悲劇的な結末が描かれるのが印象的です。一方で、男性キャラの場合は、攻撃的な言動が目立つだけでなく、時に致命的な事件を起こし大きく物語を動かすこともありました。特に印象深い、3人の男性強化人間を紹介します。

●ギュネイ・ガス『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したギュネイ・ガスは強化人間としては珍しく、比較的精神面が安定した存在として描かれています。ナナイ・ミゲルが所長を務めるニュータイプ研究所の出身で、シャアの意向でかつてフォウ・ムラサメやロザミア・バダムらに施されたような極端な強化は施されていないとされています。

 しかし、ロンド・ベルのベテラン兵を一蹴し、アクシズへ向け放たれた核ミサイルを全て撃墜できるほどの高い能力を持っており、「ガンダム」シリーズに登場した強化人間のなかでも屈指の「完成度」を誇る存在なのは間違いないでしょう。

 冒頭のフィフス・ルナ落とし作戦の際に初めて登場したギュネイは、アムロのリ・ガズィと交戦しシャアの助けが来るまで持ちこたえました。非常に目とカンが良く、アムロが切り離したBWSを破壊していますが、これが後にギュネイが撃墜される際の伏線となっています。

 共にヤクト・ドーガを駆るニュータイプの少女クェス・パラヤに惹かれていきます。しかし、クェスはシャアばかり見ていたためまったく相手にされず、彼女の気を引くためにシャアを超えようとアムロを倒してνガンダムを奪おうと画策。戦場で捕らえたケーラ・スゥを人質にしてアムロにガンダムを引き渡すよう命じます。

 ここでギュネイはアムロが切り離したファンネルを放熱板と勘違いして行き違いが生じてしまい、結果としてケーラを殺害してしまいました。若さのせいもあるかもしれませんが、このシーンの一連の言動には強化人間特有の危うさが見え隠れしています。

 結局クェスの気を引くことはできないまま、ギュネイはクェスが乗るα・アジールと共にアクシズを巡る最終攻防戦に出撃し、アムロに挑みます。しかし目の良さを逆に利用されてしまい、νガンダムが投棄したバズーカに注意を向けた次の瞬間、ビームライフルで撃墜され18年の短い生涯を終えました。なお、バズーカを無視してνガンダムに集中した場合は遠隔操作されたバズーカで撃墜される流れとなっており、いずれにせよギュネイの死は免れられないものでした。アムロ・レイ恐るべし。

【画像】強化人間たちが駆る、苦しめられたMS(6枚)

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