【追悼】水木一郎さんが「アニキ」と呼ばれる理由 ファンが見た知られざる一面とは
惜しまれながらも先日、永眠した歌手・水木一郎。歌った1000曲以上のアニメや特撮ソングは、多くの人の心に残る名曲ばかりです。そんな水木さんのプライベートな一面を、みなさんにご紹介いたしましょう。
歌った曲は1000曲以上! 代表作があり過ぎる水木一郎
歌手の水木一郎さんが本年12月6日に亡くなられたことが発表されました。水木さんといえば数多くのアニメや特撮ソングを歌ってきたことで有名で、ファンからは「アニキ」の愛称で親しまれてきました。
水木さんの歌った曲の思い出は人それぞれだと思います。そのすべてを挙げて功績をたたえたいところですが、今回はメジャーなものからマイナーなものまで、筆者の記憶に残る曲のみで失礼させてください。
まず、誰もが知ってる代表曲といえば「マジンガーZ」でしょうか。『マジンガーZ』の主題歌として半世紀以上に渡って愛されたアニソンの代表曲でもあります。この「マジンガーZ」のスゴいところは、年々歌い方がバージョンアップされていったことでしょう。水木さんの決めセリフにもなった「ゼェーット!」も最初はそれほど雄たけびになっておらず、水木さんが年齢を重ねることで進化した曲だと言えるかもしれません。
この『マジンガーZ』では他にも多くの名曲を歌っていますが、筆者が特筆するのは、番組終了後に製作された「ふたりになれば」と「ミネルバXに捧げる歌」です。実はこの2曲は水木さん自らが作曲している曲。日本一作曲しない作曲家と自虐的な発言もありますが、他のマジンガーシリーズにない曲調は水木さんの勇ましいだけでない、しっとりした歌い方と相まって名曲のひとつになっていると思います。
それと同じくらい有名なアニソンといえば、『超電磁ロボ コン・バトラーV』の主題歌「コン・バトラーVのテーマ」でしょうか。「ブイ!ブイ!ブイ!」とVサインと共に歌うさまは印象的で、こちらも少しずつバージョンアップしていった名曲でした。
特撮ソングといえば、擬音が多いことで独特のリズム感のある『超人バロム・1』の主題歌「ぼくらのバロム・1」が有名な曲でしょう。この作品では水木さんが新聞記者役でゲスト出演していることが知られていますが、本当はレギュラーとして呼ばれていたと聞いたことがあります。
挿入歌ながら劇中で多く使われたことでファンの耳に残り、よく歌っていたのが『人造人間キカイダー』の「ハカイダーの歌」でしょうか。水木さん自身も言っていましたが、自分には珍しい悪役の歌で、他には「三郎のテーマ」と『キン肉マン』挿入歌の「キング オブ デビル(悪魔将軍のテーマ)」くらいかな?と話していました。
この他にもまだまだ印象的な曲はあるのですが、文字数の都合で割愛させてください。水木さんの持ち曲は千曲以上ありますから、その一曲ごとにみなさんも思い出やこだわりがあるかと思います。おそらく筆者だけでなくファンならば、一晩中語っても語り切れないことでしょう。