「実はミリオンセラー達成」意外なファミコンソフト3選 地味ぃ~…だけど名作?
1983年発売のファミリーコンピュータ(ファミコン)は約1250本の専用ソフトを抱えています。そのなかには、ソフト売上が100万本を突破した“ミリオンセラー作品”も珍しくありませんでした。今回は「マリオ」や「ドラクエ」だけではない、ミリオンセラーを達成した意外なファミコンソフトを3本ご紹介します。
100万本を売り上げた意外なファミコンソフト
約1250本のソフトラインナップを抱える任天堂のファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)。同ハードは『スーパーマリオブラザーズ』(681万本)や『ドラゴンクエストIII』(380万本)など、ソフト売上が100万本を超える“ミリオンセラー作品”を多数生み出しました。
しかし「マリオ」や「ドラゴンクエスト」などの人気シリーズだけでなく、意外な作品がミリオンセラーを達成していたのもまた事実。そこで今回は、ソフト売上が100万本を超えた意外なファミコンソフトを3本ご紹介します。
●麻雀(213万本)
ファミコンが市場に向けて発売されたのは1983年7月15日のこと。その1ヶ月後に誕生したのが、同じく任天堂によるファミコン用ソフト『麻雀』です。内容はタイトルの通り、コンピュータ戦に特化したふたり打ちの麻雀ゲーム。既存ルールにやや変更が加えられているものの、プレイヤーの力量に合わせて3つの難易度を選択できます。
後に麻雀の醍醐味である対人戦が可能となったアーケード版のリリースに加え、書き換え機能で安価に手に入ったディスクシステム版、そして「どうぶつの森」シリーズにも同等の内容が遊べるゲーム内アイテムが実装されました。
本作が200万本を超えるソフト売上を叩き出した理由はいくつか考えられますが、「ファミコンで麻雀が楽しめる」という理由で購入にいたった……というより、”『麻雀』を交渉材料にして子供が家族にファミコンをねだった”という説が最有力だと思われます。
●忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻(150万本)
ファミコンの現役時代に流行った作品と言えば、マンガやアニメの世界観を取り入れた多種多様なキャラクターゲーム(以下、キャラゲー)。しかし肝心のクオリティは玉石混交と言うほかなく、まともにプレイすることすら難しい駄作も多々ありました。
そんな混沌極まるファミコンのキャラゲー市場において、最大のヒットを飛ばした作品を皆さんはご存知でしょうか。その名は『忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻』(以下、忍者ハットリくん)。故・藤子不二雄A氏による同名漫画に基づくアクションゲームとなっており、プレイヤーは無限に撃てる手裏剣を駆使しつつ、お馴染みの忍術で雑魚キャラを一掃しながらゴールを目指します。
「ハットリくん」や「獅志丸」など、原作のキャラクターや設定を盛り込んだ良作として知られる『忍者ハットリくん』。『ドラゴンボール 神龍の謎』や『ファミコンジャンプ英雄列伝』……など、1980年代に誕生したいくつもの人気作品を抑え、本作はファミコンのキャラゲー売上1位という称号を最後まで守り抜きました。