「ラストが衝撃的なゲーム」3選 トラウマ・どんでん返し…プレイ後呆然!
結末の迎え方は、ゲームの数だけあります。王道的なハッピーエンドもあれば、忘れがたいほどの衝撃を与えてくるものも少なからずあります。そんな作品のなかから、それぞれ異なる衝撃を放った結末を描く3本のゲームを紹介します。
衝撃ラストに、コントローラーを握ったまま唖然
ゲームはプレイする過程が大事ですが、その体験を締めくくってくれるエンディングも重要な存在です。「終わりよければすべて良し」という言葉もありますが、最後の展開がそのゲームへの印象を大きく変える場合も少なくありません。
しかし、エンディングの内容はゲームによってさまざま。基本的には、道中の苦労(=プレイヤーの努力)に報いる形のハッピーエンドが主流ですが、衝撃的な展開で締めくくるゲームも存在します。
プレイしたユーザーを驚かせ、記憶に刻まれた驚きのエンディング。そのなかでも特に印象的で、今もインターネット上で語られている3作品の結末をピックアップし、お届けします。なお、結末に関するネタバレを大いに含むため、知りたくない方は閲覧をご遠慮ください。
●悲しい結末を変えたくて、もっと辛い結末に出会ってしまう…
衝撃的なエンディングといえば、PS2ソフト『ドラッグ オン ドラグーン』を外すわけにはいきません。この作品の主人公「カイム」は、激しい戦場で命を落としかけていた時、同じく瀕死の状態にあったレッドドラゴンと遭遇します。互いの命をつなぎとめるため、一蓮托生となる「契約」を結び、ひとりの人間と竜の数奇な物語が幕を開けます。
カイムとレッドドラゴンは協力関係に置かれていますが、ドラゴンは人間という種を見下しており、冷淡な姿勢を見せることも少なくありません。ですが、最初に迎えるAエンドでは、人間たちが生きる世界を守るため、その身を生贄同然に差し出す「女神」になることを自ら選択します。
自らを犠牲とする選択を選んだのは、全てカイムのため。またそこで、初めて自分の名前である「アンヘル」を、カイムに伝えます。プレイヤーにとってもアンヘルはすでに相棒と呼べる存在になっていたので、「世界は救われ、相棒が犠牲となる」という展開に心が苦しめられました。
ですが、『ドラッグ オン ドラグーン』はマルチエンディング。繰り返してプレイする先には、この悲劇を乗り越えたり、回避できる結末がきっとある……と、希望を抱いて2周目、3周目のプレイに臨みます。
その熱意を抱いたプレイヤーたちは、まさしく多彩なエンディングに辿(たど)り着きました。カイムの妹「フリアエ」が異形の怪物になり果て、世界を滅ぼす脅威と化してカイムに立ちはだかるBエンド。神の意思に沿う種族としての在り方に逆らえないアンヘルが、人類を滅ぼすためにカイムと戦うCエンド。そして、災いを封じるためにカイムやアンヘルが命を落とし、仲間たちもその身をなげうったDエンドへと。
Aエンドの悲しさを拭いたくてプレイを続けたのに、めくるたびに新たな絶望を突きつけてくる『ドラッグ オン ドラグーン』。それでも諦めずに希望を抱いて挑んだ最後のEエンドでは、災いの元である「母体」との戦いで別の世界に迷い込んだカイムとアンヘルが、その目的を達すると同時に、ミサイルを食らって墜落します。その場所は、東京・新宿。そのため、通称「新宿エンド」とも呼ばれています。
なぜ迷い込んだ先の世界が現代日本だったのか、その理由は全く分かりません。また、突如現れた正体不明の存在(アンヘル)に対して、この世界の人間が防衛手段として攻撃するのは理解できますが、苦難の果てに掴んだ勝利の瞬間に迎える展開としては、あまりに非情が過ぎます。
希望を夢見て先に進むたび、絶望がどんどんと増していくエンディング。その果てに待ち受ける、驚きの展開とあっけない結末。そのまま流れゆくスタッフロール。まさしく、「衝撃のラスト」という表現がぴったりです。
ちなみに、本作のキャッチコピーは「抗え。最後まで」。最後まで抗ったのに……と慟哭したくなる気持ちでいっぱいです。