『ワンピ』海賊王ロジャーはなぜ「不治の病」に? 「ルフィも危険」説も
『ONE PIECE』の海賊王ゴール・D・ロジャーは、晩年「不治の病」にかかっていました。その病に関して、ネット上では「ロックスの呪い」ではないか、という説が出ていました。また最終章で、同じ病気にルフィもかかってしまい、それをチョッパーが治すという展開を予想する人もいます。
ルフィも同じ運命に!? ロジャーがかかった不治の病とは
すでに故人ではありますが、『ONE PIECE』のなかで最も注目が集まる、さまざまな謎の鍵を握るキャラのひとりが、海賊王ゴール・D・ロジャーです。そんなロジャーは、晩年、不治の病にかかっており、海軍に出頭して処刑されたことにも、その病が関係していると思われます。
ネット上では具体名の分からないこの病に関して、さまざまな考察が繰り広げられてきました。「病ではなく『ロックス』の呪いではないか?」「同じ病気にルフィもかかってしまうのでは」と、不安の声も上がっていました。
※この記事では『ONE PIECE』の単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。
ロジャーが病気になったのは、38年前の「ゴッドバレー事件」において、「世界最強の海賊団」と言われたロックス海賊団と戦ってから、10年程度経った後のことです。ロジャーは突如不治の病を発症し、船医のクロッカスから「もってあと1年」と余命を宣告されていました。ラフテルに近づく頃には、船員から心配されるほどの咳をする様子も描かれるなど、病状が悪化しています。
そんなロジャーの病気の原因について、一部で疑われているのが「ロックスの呪い」説です。ゴッドバレー事件において、ロジャーはガープと共闘してロックス海賊団を打ち破りました。しかし同じ海賊でありながら野望を阻止したロジャーに対して、「世界の王になる」という野望を打ち砕かれた、敵の船長ロックス・D・ジーベックが強い恨みを抱き、その怨念が具現化したのではないか、との説が出てきています。
また、最終章では、「黒ひげ海賊団」の船医・ドクQが、相手に病気を伝染させる「シクシクの実」の能力者となっていたことが明らかとなりました。この「シクシクの実」の何代か前の能力者が、ロックスだったのではないかという考察もあるようです。「ローは覇気で『シクシク』の能力をはねのけてたけど、ロックスが『シクシクの実』の能力者で、さらに『覚醒』していたなら、相手を『不治の病』にすることもできるのでは」「クロッカスがロジャーと別れる前に『薬』を渡していたから、進行を遅くすることはできる、何かしらの『病』にかけられたのかも」という意見もありました。
他にも、「世界会議の裏で『消すべき灯』をイム様が決めてる描写もあったし、イム様と五老星がロジャーに何かした可能性もあるのでは?」という意見もありました。世界政府や、その上に君臨する謎の人物・イム様の関与なども、読者の間でささやかれている予想のひとつです。「イム様も、真っ向勝負で強者・ロジャーに挑むよりも、病に見せかけてじわじわ殺す方がやりやすかったのでは」「海賊団を解散してから1年の間に、自分の病が『政府の陰謀』だと気づいたから、海軍に出頭して『ひとつなぎの大秘宝』のことを世界に知らしめたのかも」と、こちらの説も考察が盛り上がっています。
またロジャーだけではなく、「ルフィも同じ病にかかるのではないか」と言う不安の声も多く上がっています。「Dの一族」「麦わら帽子」「宴好き」「覇王色の覇気」「東の海出身」「死刑台で笑う」などなど、何かとロジャーとの共通点があるルフィ。「インペルダウン編」にて、マゼランの「ドクドクの実」の攻撃の治療過程で「寿命10年分」を削ったこともあり、「ルフィの体が心配」「そもそも『ギア』シリーズが心臓を酷使するし、絶対寿命ヤバいよね」と、「ルフィが最後に『病気』にかかる」という展開を予想する声が出てきています。
「ロジャーは能力者じゃなかったみたいだけど、ここまで共通点が多いと、病状は違っても、ルフィがラフテルにつく前に『不治の病』を発症する可能性はあるかもしれない」「ルフィもイム様にターゲットにされるはず」「ロックスと共通点多い黒ひげの陰謀で、『シクシクの実』でやられるのでは」と、さまざまな予測が飛び交っていました。
また、「麦わらの一味」の船医・チョッパーは「万能薬を作る」という夢があるので、「ヒルルクとチョッパーの過去もあるし、最後にチョッパーが治すのでは?」「ロジャーの船医が治せない病気を、チョッパーが治すという伏線だろ」といった展開を予想する声もあります。
『ONE PIECE』では、麦わらの一味に仲間が増えた話には「1人目」(ゾロ:第6話)や「8人目」(ブルック:489話)という風に、何人目の仲間かのタイトルがついていました。しかし、サンジが加わった「4人目」が68話だったのに対し、ナミが仲間になった「2人目」は94話と、順番が前後している例もあります。出会ってすぐではなく、「真に仲間になった」ときが、タイトルに人数が出るタイミングのようです。
そして、チョッパーは5人目に一味に加わったのですが、今まで「5人目」がタイトルになったことはありません。そのため、「チョッパーが『万能薬』を完成させてルフィを治すときが、タイトルが『5人目』になるタイミングでは」とも考察されています。
いろんな予想、考察がありますが、「ロジャーの『不治の病』も、重要な物語の鍵を握っている」という可能性は高そうです。はたして今後、原因、治療法が明らかになるのでしょうか。
(マグミクス編集部)