ポケモンのタイプ多すぎ問題 『64マリオスタジアム』世代「ノーマルタイプに変更するの?なんで?」
あく、はがね、フェアリー……? 「最近のポケモンはタイプが多すぎて分からない」声は少なくありません。しかしながら、「ノーマルタイプ」なら何となく聞いたこともあるのではないでしょうか。誰に対しても効果抜群を取れないノーマルタイプが脚光を浴びる理由を、『64マリオスタジアム』の世代目線から振り返っていきます。
誰に対しても「こうか は ばつぐん」を取れないノーマルタイプなのに…

ゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』(以下、初代)が発売された1996年にテレビ東京系で放送を開始した情報バラエティ番組『64マリオスタジアム』。当時、ブームの渦中にいた子供は、番組内コーナー「ポケモンバトル」に釘付けでした。
スターミーにフーディン、ナッシーにルージュラ……。今でこそポケモンから離れてしまった方も、『初代』でもっとも強い「エスパー」タイプのポケモンを名前だけでも覚えているのはTVの影響も大きいでしょう。
とはいえ、『金・銀』でエスパーに強い「あく」タイプが追加され、もう離れたあとに登場した「フェアリー」タイプ……。『初代』が発売された 26年前と違って、最近のポケモンはとにかくタイプが多いのです。
●「ノーマル」タイプ唯一無二。ゴーストタイプのわざがきかない!
「ノーマル」タイプが誰に対しても「効果抜群」をとれないことは、『初代』から最新作『ポケットモンスター スカーレット バイオレット』まで一貫しています。なのに、あえて「ノーマル」タイプに変えてたたかう選択肢もあるのが、令和のポケモン対戦です。
「ノーマル」タイプならではの長所、それは「ゴースト」タイプの技がまったく効かないこと。技を受ける時に発揮される「強み」です。
逆に、それだけ強力な「ゴースト」タイプが多いのが、令和のポケモン対戦なのです。局所的にでも、最新作であえて「ノーマル」タイプに変更する戦法が編み出されているのは『初代』から一貫して、「タイプの相性」が特段重要視されるとも言えるでしょう。
思い返せば『64マリオスタジアム』では、純粋に火力の高いケンタロスや、技が当たらなくなるほど小さくなったラッキーなど、「ノーマル」タイプのポケモンも大活躍していました。今も昔も「ノーマル」タイプがひと癖あることに変わりはないのかもしれません。
(ツナカン)