【漫画】触れた器官を盗める化け物 次々に少年の器官を奪っていき? 報われない結末に「涙腺崩壊」
触れた器官を奪い取れる能力を持った化け物と一緒に生活している少年・トキ。化け物は口から始まり、次々にほかの器官を要求してきて……。『怨讐のレプリカ』の作者・おりお無さんにお話を聞きました。
化け物の心情がつらすぎる!

触れた器官を奪い取れる能力を持った謎の化け物とともに暮らしている少年・岡戸トキ。化け物は口、鼻、目と次々にトキから器官を奪っていきます。しかし、トキは拒否するわけでもなく、すべて受け入れてくれて……?
おりお無さん(@orionpunch)が「スライムと人間が小さな押し入れでかけがえのない友達になる話。」としてTwitterに投稿した作品が話題を集めています。この作品は「ヤンマガWeb」にて連載中の『怨讐のレプリカ』第1話で、投稿へのいいね数は6.3万を超えています。
読者からは「神作」「涙腺崩壊した」「読みだしたら止まらない」「ゾクッと来た」などの声があがっています。作者のおりお無さんにお話を聞きました。
ーーおりお無さんがマンガを描き始めたきっかけや、漫画家としてのデビューの経緯を教えて下さい。
小学校の総合の時間でマンガや小説を書く時間があり、そこでブタを主人公にしたマンガを描いたのが始まりだった気がします。漫画家としては、コミティアの出張編集部で今の担当さんに見てもらった読み切りの『ホーンテッド・ラナウェイ』が月例賞を受賞したのがキッカケです。
ーー『怨讐のレプリカ』のお話が生まれたきっかけは何ですか?
『怨讐のレプリカ』の前に3作読み切りを描き、どれもほのぼのコメディ路線だったのですが、担当さんにシリアス物の連載を提案されて描いたのが『恩讐のレプリカ』です。その際にモチーフになる作品があるといいと言われ、『星の王子さま』を参考に、主人公の化け物をバラ、トキを王子様、半部をヘビ、ゆらりをバオバブなどをイメージしました。その後の展開や登場キャラクターも『星の王子さま』になぞらえています。

ーー「一度読み始めたら止まらない!」という声が多くあがっています。この作品を描くうえで特に工夫した点を教えて下さい。
先の展開を考えずにその話の最後の引きのページを作ってしまい、翌日になって次の話の展開に悩むことが何度もありました。ですので、私も毎話ハラハラしていましたし、読者の方もハラハラしてくれたんではないかなと思います。
ーー「神作」「めっちゃ好き」など、たくさんの称賛コメントが寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
感想は本当にありがたいです。連載中は私自身忙しいこともあり、Twitterは毎週の掲載告知程度しかしておらず大人しめのタイムラインだったので、連載が終わって一気読みフェアを開催することでこんなに反響があるんだと驚きました。ですので、どの感想も新鮮に思え、大切にしています。
ーー2022年12月20日には『怨讐のレプリカ』第4巻が発売されます。おりお無さんの第4巻のおすすめポイントはありますか?
物語の始まりである「トキの死」の当日の出来事が明るみになるので、話が大きく動く様子を楽しんでもらいたいです。また、無愛想でクールなキャラの奈津穂が熱く頑張っている所をぜひ見て欲しいです。
●「ヤンマガWeb」にて連載中の『怨讐のレプリカ』第1話
(マグミクス編集部)