再販してほしい!伝説の「トランスフォーマーガム」 全てが「規格外」な食玩だった?
カバヤ食品が1985年に発売した「トランスフォーマーガム」は、食玩とは思えないボリュームとギミックで大人気でした。今もファンの間で根強い支持があり、再販が熱望されています。
スーパーで買えた「第2のおもちゃ」
ベビーブームの影響で子供向け商品があふれかえっていた1985年。スーパーのお菓子売り場にはさまざまな食玩が棚を占領しており、当時のキッズにとっては「第2のおもちゃ売り場」と言えるような光景が広がっていました。
カバヤ食品が1985年に発売した「トランスフォーマーガム」も、棚を賑わせていた人気食玩のひとつ。お菓子としては大型の箱型パッケージで、プラモデルさながらのランナー(パーツを切り離す前の状態)が入っており、食玩とは思えないような数のパーツが詰め込まれていました。
当時はニッパーの存在を知らないキッズも多く、爪切りでパーツを切り離した人もいたのではないでしょうか。
「トランスフォーマーガム」第1弾のラインナップは全4種類。コンボイ(現・オプティマス・プライム)、ランボル(現・サイドスワイプ)、スタースクリーム、サウンドウェーブの人気4キャラクターです。
パッケージには丸い穴があいているので、そこから説明書に書かれた商品番号を確認して、欲しいトランスフォーマーを母親の買い物かごに入れるのですが、コンボイは正義の陣営サイバトロン(現・オートボット)の総司令官ということで人気が高く、どんなに商品棚のパッケージを探してもコンボイの商品番号である「1番」は見当たりません。売り場に行っては2、3、4番のどれにするか迷ったものです。
カバヤ食品といえば、乗り物を精巧な組み立てキットで食玩化した「ビッグワンガム」が有名です。当時も先輩プロダクトとしてリリースが続いていましたが、「トランスフォーマーガム」はキャラクタートイであるとともに変形機構も備わっていて、お菓子売り場では花形商品のひとつでした。
その「トランスフォーマーガム」、今となってはファンに「オーパーツ」と呼ばれる存在になっているのです。