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『ガンダム』「本命ヒロイン」を食った? 愛され敵女キャラ3選「こっちが真ヒロインでいい!」

たびたび「誰がヒロイン」論争が沸き起こるガンダム作品。その対象は自軍のキャラクターだけでなく、敵陣営にまで波及します。ガンダムの「陰のヒロイン枠」として思い浮かぶのはどんなキャラでしょうか。

メインヒロインを上回りそうな人気キャラも!

若かりしハマーンが描かれた『機動戦士ガンダムC.D.A 若き彗星の肖像』第9巻表紙(KADOKAWA)
若かりしハマーンが描かれた『機動戦士ガンダムC.D.A 若き彗星の肖像』第9巻表紙(KADOKAWA)

 色とりどりのヒロインが登場するガンダム作品。壮絶な物語を楽しむ傍らで、そうした美しい女性キャラクターに恋い焦がれた視聴者も多いことでしょう。作品によってはメインヒロインが誰なのか議論になることもあり、TVアニメなのにヒロインがはっきりしない作品もありました。

 また主人公サイドと敵対する陣営のキャラクターながら、その美貌や言動に心惹かれるケースも珍しくありません。キャラの背景を知れば知るほど「彼女がメインヒロインで良いのでは?」と感じるような美女は何人もいます。そこで今回は敵陣営ながら、多くのファンから支持されている「陰のヒロイン候補」をご紹介します。

●乙女らしさが隠しきれない女傑

『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』とTVアニメシリーズに二作続けて登場したハマーン・カーンは、敵陣営のラスボス的な立ち位置ながら人気の高いキャラクターです。

 グリプス戦役ではアクシズの事実上の指導者としてエゥーゴと激闘を繰り広げ、そのなかでシャアとの確執が明らかになります。それはザビ家の遺児であるミネバの扱い方を巡る確執が原因で、ふたりは袂を分かつことになりました。そんな若かりしハマーンとシャアのエピソードはマンガ『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』のなかで描かれていますが、ハマーンにとってシャアは憧れの存在だったようです。

 そんなふたりは『Zガンダム』で再会。女傑と呼ばれるハマーンなのに、シャアに対してはその執着が隠しきれないあたりに可愛さを感じてしまいます。最終話「宇宙(そら)を駆ける」で、ハマーンのキュベレイとシロッコのジ・Oに囲まれて絶体絶命のシャアに対し、ハマーンは「もしも私のもとへ戻る意志があるのならば……」と言い出し、本音では殺したくないのが丸わかりでした。

 そして『機動戦士ガンダムZZ』のなかで、ハマーンはシャアによく似た気配をジュドー・アーシタに感じます。結局彼女はそのジュドーに討たれますが、最期までシャアの幻影を追いかけていたのかもしれません。冷酷そうに見えて、実は人間らしさが見え隠れするハマーンだからこそ、いまだに多くのファンが惹かれるのでしょう。

●戦場に散った内縁の妻

 フラウ・ボゥやセイラ・マスなど、魅力的なヒロインが多数登場するTVアニメ『機動戦士ガンダム』ですが、どうしても心惹かれるのがランバ・ラルの内縁の妻、クラウレ・ハモンです。

 ランバ・ラルの艦に同乗し、軍服も着ないで常にラルの傍にいたハモン。上官の公私混同にも思える状況ですが、ランバ・ラルの部下たちは文句を言うどころかハモンの命令にも忠実に従い、敬意を払っている様子でした。時にはラルに助言する場面もあった聡明なハモンの有能さを、部下たちは認識していたのかもしれません。

 そしてスタイル抜群のブロンドの美女ハモンは、ランバ・ラルへの愛情を隠そうとしません。彼の出撃時にはキスを交わして武運を祈る姿が印象的でした。

 そしてラルの死を知ったハモンは、亡き夫の使命を果たすためにホワイトベースへの特攻を決意します。軍人ですらない彼女の命を賭けた作戦に、ランバ・ラル隊の16名もの部下が志願したのは、亡き上官に対する忠誠心だけではなかったことでしょう。

 ホワイトベースとガンダムを「あわや」というところまで追い詰め、最期は愛に殉じたクラウレ・ハモン。子供の頃は彼女の行動がよく理解できませんでしたが、今改めて見返すとハモンの一途な想いに感動させられます。

【画像】大人の色気たっぷり! ガンダム「陰のヒロイン」の姿を見る(5枚)

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