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2023年のスーパー戦隊は史上初の「昆虫」モチーフ 原点は『ゴレンジャー』以前にあった?

実は戦隊初? 「パープル」が意味する戦隊のニューカラー

戦隊史上初の紫色の戦士は『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキバイオレットだったが、「パープル」と呼ばれる戦士の登場は『キングオージャー』が初。画像は「戦隊ヒーローシリーズ 07 ゲキバイオレット」(バンダイ)
戦隊史上初の紫色の戦士は『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキバイオレットだったが、「パープル」と呼ばれる戦士の登場は『キングオージャー』が初。画像は「戦隊ヒーローシリーズ 07 ゲキバイオレット」(バンダイ)

 もうひとつの「『キングオージャー』が初」のこととは、最初から紫色の戦士がいることです。これまで紫は、追加戦士や番外戦士といった特別なキャラが使うことが多い色でした。

 同作で登場する戦士はクワガタオージャー(レッド)、トンボオージャー(ブルー)、カマキリオージャー(イエロー)、パピヨンオージャー(パープル)、ハチオージャー(ブラック)の5人。女性の定番色であるピンクがありません。その位置にパープルが入っています。

 このパープルというのも実は戦隊初の色。これまで紫の戦士はすべてバイオレットと名乗っていました。ところが英訳でバイオレットは菫色(すみれいろ)のこと。紫はパープルになります。つまり、英訳に従えば紫の戦士は初めてと言えるでしょう。

 ちなみに紫といえば、戦隊と同じくチーム内でメインカラーが分かれている「プリキュア」では、人気カラーとして頻繁に使われています。以前から紫は女の子には人気の色でしたが、これを戦隊がメインに取り入れることで子供全体をターゲティングしたのかもしれません。

 余談ですが、戦隊初の紫戦士は第31作『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキバイオレットです。21世紀に入ってからの登場ですから、いかに戦隊で紫を避けていたのかがわかります。一説には、印刷で色がキレイに出ないから……と言われていました。

 さらに偶然の一致だと思いますが、今回のメンバーカラーはアイドルグループである「King&Prince」と同じだそうです。

 初ではありませんが、珍しいのが昆虫モチーフの戦士の中心がカブトムシでなくクワガタという点。ヒーロー番組やオモチャなど、昆虫モチーフの作品の中心はほとんどカブトムシ。クワガタはそれに続くNo.2のポジションです。そこにテントウムシやバッタ、セミといったところが鉄板でしょうか?

 そう考えると、今回の戦隊メンバーのモチーフに選ばれた昆虫はメジャーなものとはいえ、従来のパターンにない組み合わせだと言えるでしょう。以前、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『森林王者モリキング』と、メインが4人までかぶっているという意見もありました。

 ファンのなかにはカブトムシは追加戦士だと考えている人も多いようで、筆者もまったくの同意見です。昆虫モチーフでカブトムシを外すことは十中八九ないでしょう。おそらく子供たちも同様に考えていることと思います。

 王様と昆虫という予想不可の組み合わせで期待感が膨らむ『キングオージャー』。その名前の通り、戦隊シリーズでは久しくない王道展開で見たいものです。ここ2年は変化球どころか魔球レベルの作品でしたので、「直球ズバーン」な爽快感ある作品を期待しましょう。

(加々美利治)

【画像】特撮「昆虫ヒーロー」といえば… 仮面ライダーだけじゃなかった!(7枚)

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