読者がずっと考察!『ワンピ』幼いルフィの「海賊王と同じ言葉」とは?
最終章に入り、壮大な伏線が回収され始めた『ONE PIECE』に関して、幼い頃のルフィが口にした言葉は何だったのか、とネット上で話題になっています。それはルフィが口にして、シャンクスを驚かせた「海賊王ロジャーと同じあの言葉」についてです。ファンの間で飛び交っている、数多くの意見を紹介します。
「ワンピース」で「買う」ものとは?

最終章に入り、壮大な伏線が回収され始めた『ONE PIECE』に関して、幼い頃のルフィが口にした「ロジャーと同じ言葉」とは何だったのか、再び話題になっています。
※この記事では『ONE PIECE』単行本未収録、未アニメ化の物語の記述があります。
ルフィの恩人で四皇の一角を担うシャンクスは、過去にロジャー海賊団の見習いだった時期がありました。そして、ロジャー海賊団の副船長であるレイリーと再会した際に、シャンクスはルフィについて「ロジャー船長と同じ事を言うガキがいたんだ」「船長のあの言葉を」と語っています。しかしそれがどんな言葉かは明かされておらず、読者の間でもさまざまな考察がされてきました。
最も有力視されているのが、ルフィがレイリーに発した「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」というセリフです。実は、劇場版『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の入場者限定で配られた『ONE PIECE 零巻』のなかで、ロジャーも同じような発言をしています。
そのセリフが「おれは『支配』に興味がねェんだよ シキ!!! やりてェ様にやらねェと海賊やってる意味がねェだろ?」というもの。ネット上では「自由を愛するふたりだからこその考え方」「レイリーもシャンクスも、ルフィから同じような言葉聞いたら感動間違いなしでしょ」との意見がありました。幼い頃のルフィが、「支配」に関してシャンクスに語る場面は描かれていませんが、描写外で発言している可能性もありえるでしょう。
また、第1話で、マキノの店で食事をする幼いルフィが、「宝払い(将来的に宝を見つけたら金を払う)」という言葉を使っており、「これがロジャーと同じ言葉ではないか」と、注目が集まっています。この言葉を発したとき、隣にいたシャンクスは「そりゃサギだぜ」と、おちょくっていました。この発言が実は、ルフィが「『ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)』を手に入れて世界をまるごと買う」ことの伏線ではないかと、注目されているようです。
以前、麦わらの一味のナミも、支配されていた故郷・ココヤシ村に関して「私は この村を買うの!!」と発言しました。これは、村を自由にすることを意味しています。また、初期に「珍獣島」で出会ったガイモンも、ルフィに「『ワンピース』はお前が見つけて 世界を買っちまえ!!」と言っていました。
尾田栄一郎先生も、インタビューなどで「『ワンピース』はちゃんと実体のあるもの(宝?)」という旨の発言をしており、「財宝」になりうるものである可能性は高いです。「支配」に興味のないルフィが、「財宝を見つけて世界を『買う』」ということは、「世界政府の支配から世の中を自由にする」という意味ではないかとも考えられており、同じく自由に生きていたロジャーが同様の考えを持っていた可能性もあります。
その他にも、ロジャーがレイリーに会った際に「おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!!?」という発言を残していたこと、また白ひげが死に際に「あの宝を誰かが見つけた時…… 世界はひっくり返るのさ……!!」と言ったことなどから、ルフィもどこかでシャンクスに、「世界をひっくり返すこと」を語っていたのではないかという考察もあります。
ロジャーはかつて最後の島「ラフテル(『Laugh Tale』:ロジャーたちが見つけたものを見て「爆笑」したことが由来)」に行くも、「おれ達は……早すぎたんだ」と言って島から引き上げています。なぜ「早すぎた」のか、その理由にもよりますが、ロジャーが達成できなかった夢が、同じ「Dの意思」を持つルフィの夢につながっている可能性は高いです。
ロジャーの死から24年、ルフィとロジャーの同じ言葉はどのようなものか、ロジャーの時代にはなくて、ルフィの時代にあるものとは何か、ルフィは「ワンピース」を見つけたら何をするのか、いずれ明かされるであろう謎に注目が集まっています。
(マグミクス編集部)