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「意外と巻数が少ない」大ヒットマンガ4選 途中で挫折せずに全巻制覇できる!

一度はチェックしておきたい名作マンガ。しかし、いざ読み始めたものの、人気作品なだけに何十巻、ときには100巻以上も読まなければならず挫折したことがある人も多いのではないでしょうか。今回は、ヒットしたけど意外と巻数は少ない名作に注目。読む労力は少なく、密度は濃く、タイムパフォーマンス抜群です。

作者の天才っぷりが凝縮されている!

『幽☆遊☆白書』25th Anniversary Blu-ray BOX 原作/冨樫義博「幽☆遊☆白書」(集英社「ジャンプコミックス」刊) (C)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 (C)ぴえろ/集英社
『幽☆遊☆白書』25th Anniversary Blu-ray BOX 原作/冨樫義博「幽☆遊☆白書」(集英社「ジャンプコミックス」刊) (C)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 (C)ぴえろ/集英社

 人気マンガといえば「長期連載」、そして単行本の数は何十巻、ときには100巻以上にもおよぶものもあります。しかし、多くの人が知る名作でも意外と少ない巻数で完結している作品もあります。例えば近年だと『鬼滅の刃』は全23巻、社会現象にもなった大ヒットを考えるとかなり読み切りやすい巻数です。そんな、密度の濃い名作たちを紹介します。

●『幽☆遊☆白書』全19巻

 まずは1990年から「週刊少年ジャンプ」で連載されていたバトルマンガの名作『幽☆遊☆白書』(著:冨樫義博/集英社)です。物語は、不良の主人公・浦飯幽助が、子供の身代わりに事故にあって死んでしまうところからスタート。

 幽助は生き返るための試練を受け、生き返ったのちに「霊力」や「妖怪」にまつわる事件を解決する霊界探偵として活動を始めます。そこから妖怪や裏社会の猛者たちが集う闇の武術大会「暗黒武術会編」や、魔界の王を決める「魔界統一トーナメント編」など、どんどんハイレベルになる戦いに巻き込まれていきます。どの章も密度の濃いバトルですが、これらが全19巻に収まっているのは改めてかなりの驚きです。

 そんな本作は2022年でアニメ化30周年を迎え、いまだに新グッズが発売されたり、2023年には実写ドラマ化も決定したりするなどまだ「ヒット中」と言えます。飛影や蔵馬など主人公以外のキャラの人気も高く、敵キャラである戸愚呂兄弟に至っては「人が人を肩に乗せた状態」=「戸愚呂兄弟スタイル」として一定年齢以上の人には今もほぼ通じるネタとなっています。

●『DEATH NOTE』全12巻

 続いては『DEATH NOTE』(原作:大場つぐみ、マンガ:小畑健/集英社)です。名前を書かれた者は必ず死んでしまうデスノートの力を使い、恐怖によって犯罪の起こらない理想の世界を作ろうとする主人公・夜神月(ライト)と、その正体を暴く天才探偵・Lとの超頭脳戦が繰り広げられます。2022年のサッカーワールドカップカタール大会では、日本代表の森保一監督のメモ帳が「対戦相手を倒すデスノート」と海外ファンに例えられるほど、世界でも知名度抜群です。

 驚かされるのはそのテンポの速さ。1話目でデスノートを拾った月が、たった5日でノートにびっしり名前を書くほどデスノートを使いこなしたかと思えば、2話目ではLが自分の身代わりを使った罠によって、月が持つ「直接手を下さずに人を殺せる能力」の存在をあっさりと暴いてしまいます。

 普通ならもっと引っ張ってもよさそうな部分も怒涛のスピードで展開していく様子は、月とLふたりの天才の頭の回転の速さを現わしているようにも感じられます。緻密な絵に、互いの計算や感情が細かく散りばめられたセリフなど、読みごたえ抜群の12巻です。

【画像】集めやすい巻数、おもしろさがパンパンに詰まった名作たち(6枚)

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