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40年前の大みそかはアニメが大量放送!「紅白」の裏で子供を狙った「視聴率争い」も?

今から40年前となる1982年の大みそか、あのころ子供だった私たちはどんなアニメに夢中になっていたのでしょうか? いつも通り放送されていた作品や特番で放送されたアニメ、現代でも人気のあの番組の劇場版など、当時放送されていたアニメについて解説します。

大みそかはさまざまなアニメが特番で放送されていた

1982年の大みそかにNHKでは『ニルスの不思議な旅』の再放送が最終回を迎えた。画像は同作のDVD-BOX(NHKエンタープライズ)
1982年の大みそかにNHKでは『ニルスの不思議な旅』の再放送が最終回を迎えた。画像は同作のDVD-BOX(NHKエンタープライズ)

 年末年始のTV番組は、TV局の方が休みを取るため生放送は少なく、撮りためた特番や既存の映像を流すことが多いものです。当然、アニメもそのなかに含まれており、多くの番組が放送されていました。

 今から40年前となる1982年の大みそかに放送されていたアニメはどんな作品だったのでしょうか。新聞のTV欄から振り返ります。

※今回紹介する番組の放送チャンネルや放送時間はすべて関東圏に準拠したものとなります。ご了承ください。

 まずNHKでは、午後6時から『ニルスの不思議な旅』が再放送されていました。つい先日、25日に亡くなられたばかりの「スタジオぴえろ」のアニメプロデューサー・布川郁司氏が手掛けた名作アニメですが、実はこの日が最終回。ニルスとモルテンの別れが描かれます。そのすぐ後にはこの時代を生きた方にはお馴染みの『ポパイ』が放送されていました。サブタイトルは「壮烈大陸横断トラックレース」と記されています。

 NHK教育テレビと日本テレビではアニメの放送が確認できなかったため、次の紹介はTBSとなります。まず朝の6時22分から『まんが世界昔ばなし』の再放送が行われています。世界各地の民話や伝説、グリム童話やアンデルセン童話などを題材としたアニメーションです。TBSはこの1番組のみでした。

 アニメや子供向け番組の放送が非常に多くなるのはここからです。フジテレビでは朝の8時からいつも通り『ひらけ! ポンキッキ』が放送されています。番組は終了してからずいぶん経ちますが、いまもガチャピンやムックを見かけることが多いのは嬉しい限りです。

 さらに10時からは1959年に上映された映画『少年猿飛佐助』。日本最初のカラー長編アニメ映画である『白蛇伝』の次に東映動画スタジオ(現:東映アニメーション)が手掛けた作品です。

 そして18時半から21時45分あたりまでは、当時大人気だった『Dr.スランプ アラレちゃん』のスペシャル番組が放送されています。こんな夜遅くまでアニメを見ることはあまりなかったので、きっとみんな大喜びで夜更かしをしていたのではないでしょうか。もっとも、21時からは紅白歌合戦が始まってしまうので、そこでチャンネルを変えられてしまった方も多いはずです。

【画像】朝から夜までアニメざんまいだった? 1982年大みそかに放送された作品たち(8枚)

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