「30年前の大みそか」どんなアニメが放送されていた? 子供たちは1日中クギづけに
今から30年前となる1992年の大みそかは、現在も知名度が高い数々のアニメが特番として放送されていました。また、NHKは子供向け番組を午前と午後に放送し、忙しいお母さんに代わって子供たちの興味を引いてくれていたようです。当時放送されていたアニメについて解説します。
NHKでは「紅白」にもアニメキャラが登場
年末年始のTV番組は、TV局の方が休みを取るため生放送は少なく、撮りためた特番や既存の映像を流すことが多いものです。当然、アニメもそのなかに含まれており、多くの番組が放送されていました。今から30年前となる1992年の大みそかに放送されていたアニメはどんな作品だったのか、新聞のTV欄から振り返ります。
※今回紹介する番組の放送チャンネルや放送時間はすべて関東圏に準拠したものとなります。ご了承ください。
まずNHKでは朝の9時から11時半まで「母と子のテレビタイムスペシャル」という枠が設けられていました。「おかあさんといっしょ」内で放送されていた着ぐるみによる人形劇である『ドレミファ・どーなっつ!』や『おばけのホーリー』などがラインナップされており、忙しい年の瀬を送るお母さんにとっては、子供たちの興味を引きつけてくれるTVは大変ありがたい存在だったのではないでしょうか。
また、19時からスタートする「紅白歌合戦」には、「テレビ40年ときめきのヒーローたち」としてウルトラマンや鉄腕アトムが登場すると書かれています。かつて軽く見られていた特撮ヒーローやアニメキャラが「紅白」に顔を出すようになったのは、おそらく特撮やアニメを見て育った世代が社会のなかで徐々に現場の実権を握るポジションに就いたことを示していると思われます。
今年惜しくも亡くなられた故・水木一郎氏も、80年代のアニソン歌手は非常に扱いが悪かったと語っていたことがありますが、90年代からはぐっと良くなったそうです。時代の転換点がこのあたりにあるのでしょう。
NHK教育テレビでは、昼の12時から「わいわいワイドの大みそか・まるごと6時間人気子ども番組大集合」と題した枠が設けられており、ここでは『セサミストリート』や『おばけのホーリー』が放送されています。NHKは午前、NHK教育は午後と子供向け番組の時間割り振りは役割分担が行われていたようです。