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『バビル2世』放送から50周年 聞くだけで「物語設定」が分かる、水木一郎氏の主題歌

1973年1月1日からTV放送されたアニメ作品『バビル2世』は、超能力アニメのオリジンともいえる名作で、当時のアクションものでは珍しく女性ファンも多かった作品でした。その主題歌は誰もが口ずさむ名曲です。

「学生服で戦う」には時代的背景があった

アニメ「バビル2世 Blu-ray BOX」(ポニーキャニオン)
アニメ「バビル2世 Blu-ray BOX」(ポニーキャニオン)

 本日1月1日は、半世紀前の1973年にTVアニメ『バビル2世』が放送開始した日です。まだ当時は年末年始といっても特番ばかりというわけではなく、通常枠のTV番組も放送されていました。

『バビル2世』は、『鉄人28号』など数々の映像化された人気マンガを執筆していた横山光輝先生が「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載していた作品です。当初は短期集中連載の予定でしたが、高い人気から延長が決まり、さらにその人気からTVアニメ化された作品でした。

 このTVアニメ化でさらなるファン層を獲得し、本来の読者層にいなかった女性ファンたちが原作マンガにまで夢中になったそうです。この事態により連載を簡単に終了できず、「チャンピオン」編集部は更なる連載延長を決定しました。原作マンガが一度完結しながらも、第4部まで続いたのはそんな事情があったからだそうです。このため、完結ごとに敵役であるヨミが死んだところで終わり、次の章から復活するというパターンになりました。

『バビル2世』の主人公、バビル2世の本名は浩一ですが、実は原作ではフルネームが設定されていません。続編となる『その名は101』で、初めて「山野浩一」という名前が出てきました。そのため、TVアニメでは長年育てていた古見家から名前をもらい、「古見浩一」と呼ばれています。ちなみに2001年にリメイクされた作品では、「神谷浩一」となっていました。これはおそらく初代主人公を演じた声優の神谷明さんから取られたのでしょう。

 バビル2世のコスチュームといえば学生服ですが、これもある意味で時代を象徴したファッションでした。当時のマンガは番長モノが人気で、いくつかのヒット作品を生んでいます。学生服は学ランとも呼ばれ、着崩した風体は不良の定番ファッションでもありました。

 そのため、本作の制作だった東映動画(現在の東映アニメーション)は、これまで原作では学生服を着ていたキャラでも私服を着せて、アニメでは不良のイメージを極力出さないようにしています。不良が児童番組にはそぐわないからだそうで、『デビルマン』や『マジンガーZ』の高校が私服だったのはそういう事情があったからです。

 ところが、『バビル2世』では学生服のまま戦うという真逆のスタイルでした。その理由はバビル2世の着こなしにあります。ボタンや襟をキチンとした着こなしは、着崩した不良スタイルとは真逆のファッション。普通の着こなし方です。

 つまりバビル2世は不良には見えないから学生服を着ることが許されたのでしょう。作品を見るとわかりますが、確かに言動も行動も不良っぽくなく、いかにも正義のヒーローをしています。そういった面が女性層から人気があった理由のひとつなのかもしれません。

【画像】むしろ名作しかない? 1973に放送開始したTVアニメ作品たち(7枚)

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