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小学生の間で『ねこねこ日本史』が熱い、好感度はドラえもんに匹敵? 担当編集者が語るその理由

小学生を中心に、子どもたちの間で、猫を主役とした歴史マンガが話題です。各種の調査結果でも、国民的作品の数々に肩を並べるほどの人気ぶり。その秘密はどこにあるのでしょうか。担当編集者に聞きました。

「猫の歴史マンガ」に夢中になる小学生が急増中

 今、子どもたちの間で、「猫が主役の歴史マンガ」が人気を集めています。

 家庭学習教材の「月刊ポピー6年生版」が2018年11月に読者児童約300人を対象に行った「好きなマンガ・アニメ」のアンケートでは、『名探偵コナン』『ドラえもん』『ONE PIECE』に次いで、第4位にランクイン。

 2018年5月と12月に開催されたファンイベントには多くの親子連れが集まり、キャラクターとの2ショット撮影券(約100組限定)が、配布後即終了する盛況ぶりでした。

累計70万部を超える『ねこねこ日本史』(画像:実業之日本社)
累計70万部を超える『ねこねこ日本史』(画像:実業之日本社)

 その作品の名は、『ねこねこ日本史』(そにしけんじ著)。実業之日本社のウェブコミックサイト「COMICリュエル」で配信中のマンガで、歴史上の人物に扮した猫が活躍する歴史コメディーです。現在6巻まで発売中で、累計部数は70万部以上にのぼります。
 
 2016年4月には、NHK Eテレの「天才てれびくん」アニメ枠(毎週水曜日の18時45分~18時54分)として映像化され、現在放映3年目。これは、激戦区とされる同枠のアニメ作品の中では長寿の部類に入ります。

 子どもたちから支持を集める理由はいったいどこにあるのでしょうか。担当編集者である、実業之日本社の滝広美和子さんに聞きました。

NHK Eテレのアニメ放送がブームのきっかけ

ーー『ねこねこ日本史』の出版に至った経緯を教えて下さい。

 そにし先生からの企画持ち込みがきっかけです。私自身、猫と歴史が好きなのですが、それぞれの魅力が、非常にうまくコメディーのストーリーに落とし込まれていると感じました。当初意識していたメイン読者層は、猫好き、歴史好きな女性です。児童ファンが増えたのは、やはりNHK Eテレでアニメ放映されてからですね。

ぬいぐるみやトートバッグなど、キャラクターグッズも多数発売されている(画像:実業之日本社)
ぬいぐるみやトートバッグなど、キャラクターグッズも多数発売されている(画像:実業之日本社)

ーーアニメ化が実現した経緯は?

 そこは正直、棚ぼたというか……(笑)営業の担当者が、番組制作会社のプロデューサーに映画化の原作として小説の売り込みに行ったんです。その小説は断られたのですが、帰り際に「最近こんな本も出してまして……」と『ねこねこ日本史』を渡したところ、「これ、いいですね。面白い!」と。

 プロデューサーもちょうど子ども向けの教育アニメを作りたいと思っていたということで、話がトントン拍子に進んで。テストアニメがコンペに通り、NHK Eテレでの放映が決定しました。アニメの制作は、複数社合同出資による製作委員会方式をとっています。

ーーアニメ制作関係者からはどのような声がありますか。

 激戦区とされるEテレのアニメ枠で、3年も放送が続いている理由としてよく言われるのが、まず「視聴率が高い」こと。『ねこねこ日本史』の視聴率は、『妖怪ウォッチ』や『アンパンマン』と同じ水準です。そして、特に評価されているのは「好感度が高い」ということです。実際、アニメ製作員会が調査会社に好感度調査の依頼を出した結果、『ねこねこ日本史』の好感度指数は『ドラえもん』とほぼ同じであることが分かりました。

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