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名作アニメ『魔女の宅急便』のモデル ヨーロッパの美しき街と建物を検証!

宮崎駿監督のアニメ映画『魔女の宅急便』の舞台について、スタジオジブリはスウェーデンのストックホルムとゴットランド島を参考にした場所に挙げています。実際にどんな風景や建物を参考にしたのか、またこのふたつの場所以外にも舞台になった街はあるかを検証してみました。

舞台のコリコ島と実在のゴットランド島に見られる類似点

 宮崎駿監督のヒットアニメ映画『魔女の宅急便』には、石畳や城壁、赤い屋根に石造りの建物などヨーロッパ風の町並みが出てきます。スタジオジブリの公式HPでは、同映画の主人公キキが魔女修行を行う島、コリコの舞台はスウェーデンのストックホルムとゴットランド島のヴィスビーという町を「大いに参考にした」と明らかにしています。

中世の面影を留めるヴィスビーの家並み(画像:Jerker Andersson/imagebank.sweden.se)
中世の面影を留めるヴィスビーの家並み(画像:Jerker Andersson/imagebank.sweden.se)

 確かにこのふたつの町とコリコ島には、以下の似通った風景や建物などが出てきます。

・ゴットランド島……ヴィスビーの城壁、キキが暮らすパン屋、パン屋を下ったところにあるアーチ型のトンネル、海岸ぞいのビーチ、屋根が階段状になった建物
・ストックホルム……市庁舎、グランドホテル、上空から見た島々の景観
 
 もちろんあくまで「モデル」のため、全く同じではなく、「類似点が多い」ものです。これらを以下に見ていきます。

 コリコ島には、ストックホルムのような大都市の風景と、キキが暮らすパン屋周辺の長閑な海辺の町の風情のふたつが出てきます。こののどかな町並みのモデルが、ゴットランド島のヴィスビーと思われます。

 ゴットランド島は、スウェーデンの首都ストックホルムの南に位置する島です。その中心都市で、港町として栄えたヴィスビーは、城壁に囲まれた中世ハンザ都市の面影を色濃く残す街並みが、世界遺産に登録されています。

 ヴィスビーの城壁は、コリコの町に描かれている城壁(キキとトンボが自転車で浜辺に転落した後のシーン他で登場)とよく似ています。

ヴィスビーの城壁。27の見張り用の大きな塔と9つの小塔が現存している(画像:Jerker Andersson/imagebank.sweden.se)
ヴィスビーの城壁。27の見張り用の大きな塔と9つの小塔が現存している(画像:Jerker Andersson/imagebank.sweden.se)

 中世のヨーロッパでは、城壁や城塞が多くの地域で築かれました。ヴィスビーでも高さ11メートル、長さ3.4キロメートルの城壁が14世紀初期に完成。そこに大小50以上の塔が築かれました。この塔は、先端部分の胸壁の形、塔と壁両方に設けられた細長い狭間窓の形と配置が特徴的です。それが、コリコの城壁にも同様に描かれています。

 ヴィスビーの大広場近くにあるアーチ型のトンネル(同島の観光パンフレットなどでも登場)は、キキが暮らすパン屋を下って行ったところに出てくるトンネルとよく似通っています。石をつなぎ合わせたようなトンネルの淵のデザイン、石畳の歩道の存在、トンネル内部の壁にドアがあること、周囲の建物。このトンネルは、キキを慕う少年のトンボが雨の中、彼女をパーティーへ迎えに行くシーンほか所々で登場します。
 
 現在、モデルとなったトンネルは修復されたようで、内部が白く塗り固められている写真を確認しています。

【画像】『魔女の宅急便』舞台のモデル? 城壁、世界遺産、町並み…欧州各地の絶景を見る(9枚)

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