めちゃコミ年間1位の『あなたがしてくれなくても』 20~30代女性に響いた「親近感」と「親和性」
レビュー数1万4千300件超。共感の声がさらに共感を呼ぶ
登場人物たちが、あたかも身近にいそうで、読者へ「絶妙な親近感」を与えていることも、大きな要因ではないかと話します。
「陽の、のらりくらりと大切なことを先延ばしにする性格は、女性がパートナーに対し、不満に思う点として、よく挙げられがちな部分です。
そんな陽に、どんなになあなあにされても、一生懸命に働きかけるみちの姿に、自分を重ねる読者も多かったのではないでしょうか。だからこそ、たくさんの共感の声が集まったのだと思います」(アムタス)
「めちゃコミック」サイト内には、「自分のことのように思った」「自分と重なりまくり、泣きました」「心がえぐられるほど、共感している」など、1万4千300件を超える、同作へのレビューが並びます。
アムタスによると、過去にも、レビュー投稿数が多い作品はいくつかあったといいます。それらに共通しているのは、20~30代女性にとって、身近であり、リアルに感じられ、共感を呼ぶようなテーマであること。

ただし「ここまでセックスレスを大々的に描き、悩んでいる人の存在をはっきりと呈示し、心情を細やかに描いた作品は、初めてではないでしょうか」とも話します。
「セックスレスの悩みは、誰かに聞いてほしい一方で誰にも言えないまま、抱えている人が多いように思います。そんな読者の方たちの、『だれかに伝えたい、聞いて欲しい』という思いがレビュー投稿へ繋がったのではないかと考えています。
そして、書かれたレビューそのものが作品の紹介文となり、同じ悩みを抱えるユーザーを引き寄せ、その繰り返しが、ここまでレビュー投稿数を伸ばしたのかもしれません」(アムタス)
さらに、レビューを投稿をすることで、同作品が自身にとってより特別なものとなり、作品のファンとなるユーザーが増えたのではないかとも予測します。