【漫画】「無理」「そんなレベルでは」夢に向けて何も始めない生徒に、先生の言葉が刺さる
高校卒業を迎えた女子生徒から「実は漫画家になるのが夢なんです」と聞いた先生は、描いている作品をネットで公開するように勧めました。しかし生徒は「とてもそんなレベルでは……」と拒否。すると先生は……。Twitterで公開された夏目にーにさんのマンガが心に刺さります。
「何もしないまま夢終了するぞ」先生の言葉が刺さりまくる

高校卒業を迎えた女子生徒から「実は漫画家になるのが夢なんです」と聞いた先生は、描いている作品をネットで公開するように勧めました。しかし生徒は「無理!」「とてもそんなレベルでは……」と拒否。すると先生は……。
夏目にーにさん(@212natsume)による創作マンガ『今やれ、今』がTwitterで公開されました。美術教師をしている作者が生徒と交わした実際の会話がもとになっているという本作。今すぐに行動することの大切さを説く、先生の言葉の数々が胸に響きます。
読者からは「いい話」「心に刺さりまくった」「若い頃大人に言われても響かないのに、大人になると響く」「やらないと何も生まれないよね」「人生の岐路ってこの瞬間なんだろうな」などの声があがり、Twitter投稿は8600以上の「いいね」が集まっています。
作者の夏目にーにさんに、お話を聞きました。
ーー夏目にーにさんは美術教師でいらっしゃるとのことですが、マンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
小さい頃から、好きでたまに描いて友達に見せてました。美大に入り、卒業して画家として活動するようになったり、学校の先生になったりしてからはマンガから遠ざかってましたが、先生の経験をマンガで描いたら面白いんじゃないか? と思いつき、まだまだ未熟ながらも勢いで「note」で発表したマンガが最初のきっかけです。美術はなかなか伝わりづらい世界なのですが、マンガだと絵と文で非常に伝わりやすいので、魅力あるメディアだなと感じております。
ーー『今やれ、今』のお話はどのように生まれたのでしょうか?
4~5年前の卒業式の日かその前後の日に、モデルになった生徒と実際に美術室で話した内容を、少し変えて話を作りました。当時は美術部の部長として、受賞するなど非常に活躍した生徒だったので、「大学に行ったら、高校みたいに手取り足取り教えてくれなくなるから、言い訳しないでいろいろ挑戦しなさいよ!」と激励したことが私の心に残っていて、この激励が読んだ方にもひとりでも届けばよいと思ってマンガを描きました。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。
一応全部目を通しており、「心に刺さった」「やる気になった」という声が多くてうれしかったです。特に印象に残ったのは、友達同士でこのマンガをシェアし合って「このマンガのように、凝りすぎないようやってみて!」「分かった!」というふたりのやり取りです。このように教材のように使われるのも初めてだったのでうれしかったです。

ーーTwitterでは多数のマンガを投稿なさっていますが、これまでに投稿されたマンガで、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか?
『絵だけで食っていこうと、本気で思ってた』『わたしも生徒も変わった、一冊の本』『忘れられない涙』あたりは他サイトを含め反響が大きかった話で、自分でも気に入っています。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
自分にしか描けない作品って何だろうと考えた時に、実際に体験し、目で見て感じたことを作品にするのが、一番オリジナリティが出ると考えています。教員として働いていると日々いろんなことがあるので、そういう意味ではネタには困らないです。それに少し創作を加え、感じたことをなるべく前向きなメッセージに昇華して話を作っていきたいと思います。
うれしい感想の多くは「やる気になった!」とか「心に刺さりました!」とか誰かのモチベーションにつながっているということが多いので、学校で生徒に伝えている活動の延長で、Twitterでマンガの発表活動をしていきたいです。
(マグミクス編集部)