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人生ゲームはどうつくられる? 50年間、絶対に変えないこと、絶対に入れたかったものとは

「人生ゲーム」の開発担当者にその舞台裏や思いを聞きました。2018年に発売された「人生ゲームタイムスリップ」をつくるにあたっては、まだ未完成の新国立競技場に世界で初めて許諾許可を申請したといいます。

「新国立競技場はどうしても入れたかった」

 億万長者になる。社長になる。破産する。子沢山になる――。

 1度きりなはずの人生を何度も楽しめてしまう「人生ゲーム」が2018年、50周年をむかえました。これまでに発売された種類はなんと62作品(コラボや特注品を除く)。累計販売数は1500万個にのぼるといいます。

もはや国民的ゲームともいえる「人生ゲーム」(2018年12月19日、高橋亜矢子撮影)
もはや国民的ゲームともいえる「人生ゲーム」(2018年12月19日、高橋亜矢子撮影)

 そんな人生ゲームの醍醐味といえば、プレイヤーをことごとく翻弄してくるマス目に書かれた文言の数々。思わずクスッとしてしまう内容が多々盛り込まれるだけでなく、その時々の世相が絶妙に反映されています。1作品あたり、約150くらいあるというマス目。この内容はいったい誰が、どのようにつくっているのでしょうか。

「人生ゲームには大きく分けて、テーマ版とスタンダード版、2つの種類があり、種類によってマス目の考え方も異なってきます。

 テーマ版は、毎年新しいテーマを設定して発売しているものです。たとえば2018年に発売された『人生ゲームタイムスリップ』は、ゲーム生誕50周年を機に、50年前の日本にタイムスリップをして、50年の日本の歩みを、みんなでわいわい言いながら楽しもうというものです。過去だけでなく、50年先の未来もあります。

 まずはコンセプトを決定し、そこに合わせ、マス目を思案していくのですが、未来を想像するのは、なかなか大変な作業でした……」

そう話すのは、タカラトミー(東京都葛飾区)で人生ゲームの開発とマーケティングに携わる、池田さん。『人生ゲームタイムスリップ』のマス目には「2054年 完成した宇宙エレベーターに乗る」など、壮大な未来予想図が広がります。

そしてゴールには、新国立競技場を模した立体が。ここにもこだわりがあったといいます。

2018年に発売した『人生ゲームタイムスリップ』。前後100年を旅する壮大な人生ゲームだ(2018年12月19日、高橋亜矢子撮影)
2018年に発売した『人生ゲームタイムスリップ』。前後100年を旅する壮大な人生ゲームだ(2018年12月19日、高橋亜矢子撮影)

横のデザインがキモとのこと(2018年12月19日、高橋亜矢子撮影)
横のデザインがキモとのこと(2018年12月19日、高橋亜矢子撮影)

「テーマである『未来と過去』をつなぐものとして、新国立競技場はどうしても入れたいと考えていたんです。つくるにあたっては、建設会社さんやデザイナーさんの許可もいただいています。許諾申請は初めてだと言われました(笑)。まだ完成前の新国立競技場ですが、立体化したのは弊社が世界初だと思います」(池田さん)

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