『君の名は。』『ラブプラス』ファン必読? 文化だけじゃない、「聖地巡礼」がもたらす新たなビジネスとは
『ラブプラス』の旅館に学べ

――聖地巡礼が急拡大した裏には、どのような背景がありますか。
インターネットの利用率の増加で、『情報空間』へのアクセスが容易になったことや、アニメやマンガ、ゲームで育った『虚構空間』に親和性が高い人が増えたことなどが挙げられます。
――聖地巡礼が地域にもたらすメリットとデメリット(過度な商業化による弊害)について教えてください。また、デメリットの解決策とは。
経済効果はもちろん、メリットは、新たなアイデアを持ち込んでくれたり、気に入ったた人が移住してきたりすることです。
また、過度な商業化をすると来訪者が冷めてしまいます。それを避けるためには、徹底的に来訪者が持っている価値観について研究することが必要になります。布団を2組敷くという、恋愛シミュレーションゲーム『ラブプラス』の旅館の話(同書にて紹介)などがその例です。
『仕掛けすぎてはいけない』などとよく言われますが、そうではなく『仕掛けるなら徹底的に、丁寧にやる』ことが重要です。仕掛け方が雑だと、来訪者に見透かされてしまいます。
観光・地域振興や、ビジネスにも応用可
――行政が「聖地」を観光資産化する際に欠かせないことを教えてください。
行政は、個々のアクター(関係者)では不可能なことを行うべきです。
――そのほかに、作品を通してうったえたいことなどがありましたら教えてください。
(今回)10年間におよぶ研究の成果をコンパクトにまとめました。アニメやマンガ、ゲームについての観光はもちろん、それ以外の観光・地域振興や、ビジネスにも応用できる知見がたくさん詰まっています。終盤では、巡礼ビジネスを始めるための『わらしべ長者メソッド』も紹介しています。それぞれが何か面白いことを実践して、楽しい日本をみんなで創っていきましょう。
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なお同書には、インバウンドビジネスコンサルタント・村山慶輔さんとの対談も含まれています。定価860円(税別)。
(マグミクス編集部)









