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ふくろうが好きすぎる池袋、世界に向け「アニメの聖地」をアニメで発信

アニメ関連ショップが集まる東京・池袋。その魅力をアニメで世界にアピールする「池袋PRアニメ」が2019年1月17日に公開されます。作品の重要モチーフは「ふくろう」。実際に、池袋の街はふくろうへの愛にあふれています。関係者にお話を聞きました。

世界からファンが集まる「アニメの聖地」

 国内外のアニメファンが集まり、「アニメの聖地」として知られる池袋の魅力を国内外に発信する「池袋PRアニメ」が、2019年1月17日から公開されます。東京都豊島区と株式会社アニメイトの共同制作によるもので、公開に先立って豊島区公式YouTubeチャンネルなどで予告編CMが配信されています。

池袋PRアニメの場面カット。少女とふくろうの化身の出会いから、ストーリーが展開する
池袋PRアニメの場面カット。少女とふくろうの化身の出会いから、ストーリーが展開する

 PRアニメの長さは約3分。池袋を象徴する鳥、ふくろうを擬人化したキャラクターの活躍が大きな特徴で、「誰もが主役になれる街・池袋」の魅力を発信するため、ひとりの少女がふくろうの化身の少年に導かれながら成長し、自らも主役として一歩を踏み出す……といったストーリーです。
 
 主なターゲットは、世界の女性アニメファンを想定しているといいます。豊島区文化観光課の担当者は、「女の子をメインキャラクターに据えることで、豊島区の目指す『女性にやさしいまちづくり』との親和性を持たせるとともに、世界中の女性アニメファンに強く働きかけるものになっています」と話します。

 池袋エリアには近年、多くのアニメ関連ショップが立ち並び、年間を通してさまざまなアニメ関連イベントが開かれていることから、国内外から多くのアニメファンが池袋を訪れています。今回、PRアニメを共同制作したアニメイトも、1983(昭和58)年にこの地で1号店となる「アニメイト池袋」を出店、2012(平成24)年に池袋へ本店機能を移転し、「アニメの聖地」を盛り上げている企業のひとつです。

「これまでアニメイトには、地元企業として区の文化施策のさまざまな面でご協力をいただいてきましたが、池袋のブランド力向上、さらには2019年、2020年に向けたインバウンドプロモーションの強化という点で双方の思いが合致し、このたびの共同制作となった次第です」(豊島区文化観光課)

PRアニメで主人公の女の子をいざなう、ふくろうの化身の少年
PRアニメで主人公の女の子をいざなう、ふくろうの化身の少年

 作中で重要な役割を果たしているふくろうの化身の少年は、このPRアニメのために開催された「ふくろう擬人化キャラクターデザインコンテスト」の最優秀賞作品『射抜いてあげるよ』(蒼茉ゆる)を原案に描かれたものです。

 PRアニメにはこの少年以外にも、ふくろうのモチーフがいくつか姿を見せ、ふくろうに対するこだわりを感じ取ることができますが、実際の池袋も、たくさんの「ふくろう」に出会える街なのです。

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