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『ジョジョ』3部・承太郎が「波紋」を使えたら DIO戦は楽勝に?

1986年の連載開始以来、全世界で1億2000万部も発行された「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部では、ジョースター家の宿敵であるDIOが復活し、彼を倒すために空条承太郎たちはエジプトを目指します。さて、もし承太郎がDIOの弱点である「波紋呼吸法」を使えたら、ストーリーは変化したでしょうか。

「スタープラチナ」+「波紋」は鬼に金棒すぎる?

承太郎が主人公のTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第3部キービジュアル (C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会
承太郎が主人公のTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第3部キービジュアル (C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会

 2023年には、ついに第9部の連載も始まる『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部では、第1部のラスボスだったDIOが復活します。DIOは不老不死の吸血鬼で、首だけになった後、第1部主人公であるジョナサン・ジョースターの身体を奪い、生き延びていました。

 第2部主人公であるジョセフや、その孫である空条承太郎は、ジョナサンの体と霊的につながっていることが影響し、精神力を具現化させた特殊能力「スタンド」が覚醒します。しかし、承太郎の母親で優しい性格のホリィは、スタンドの悪影響で瀕死となりました。母を救うためには、諸悪の根源であるDIOを倒すしかない。承太郎たちはエジプトにいるDIOを倒すために、旅立つのです。

 第3部はこんな導入のストーリーですが、不思議なのが、「波紋呼吸法」の達人であるジョセフが、承太郎に波紋を教えようとしなかったことです。

 DIOは不死身の体を持つ吸血鬼ですから、太陽の光か、太陽と同じ波長を持つエネルギーである波紋を流さずして倒すのは困難です。そしてジョースター家やツェペリ家の描写を見るに、波紋の能力は血統により、ある程度遺伝すると考えられます。ジョセフ自身が、生まれつき波紋呼吸法を行っていたという描写もありました。ジョースター家の血筋である承太郎にも、恐らく波紋の才能はあったでしょう。

 もし、ジョセフが承太郎に、以前から波紋呼吸法の指導を行っていたら、第3部の物語はどうなったのでしょうか(承太郎は修行を嫌がりそうではありますが)。

 承太郎が波紋を使えたら、戦闘は飛躍的に楽になります。ジョセフは、DIOと対峙した際、自身のスタンド「ハーミットパープル」に波紋を流していました。「スタンドには波紋が流せる」ということです。

 まず、花京院典明との戦いの時点で承太郎が波紋を取得していたら、波紋の流れる「スタープラチナ」のパンチで、DIOの肉の芽が戦闘中に浄化され、花京院は早期に正気を取り戻していたと思われます。

「タワーオブグレー」との飛行機内の戦いでは、承太郎が波紋を使えてもあまり変化はなかったでしょう。しかし、続く「ダークブルームーン」との水中戦は、大きく変化したと思われます。そもそも、波紋の使い手は水上を歩けますし、水中に波紋を流すと一般人は気絶しますので、偽テニール船長は気絶して、あっさり決着がついた可能性もあります。水中に引きこまれたとしても、波紋を使うと煉瓦を破壊できるなど、身体能力も向上しますので、息が続く限りは水泳能力も向上していたと思われます。

 船と一体化した「ストレングス」との戦いは、あまり変化はないでしょう。その後の相手と同化し、肉を取りこむ「イエローテンパランス」戦では、波紋は決定的要因になった可能性があります。そもそも、波紋は「水の形を固定する」ことも可能です。承太郎の波紋能力が高ければ、「壁に張り付く」ことも、「ものに波紋を流して、ものを飛ばす」こともできます。

 作中では飛び道具がない承太郎が苦戦しましたが、戦闘センスの高い承太郎であれば、こうした波紋の特性を活かして、「イエローテンパランス」と渡り合ったでしょう。最後には海に落ちていたので、もちろん「水に流して、相手を気絶させる」攻撃も有効だと思われます。

【画像】部ごとにけっこう変わる!? 承太郎とDIOのビジュアル変遷(8枚)

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