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「第1話から衝撃展開」な名作アニメ3選 「主人公がいきなり死んで唖然」

アニメ史上には視聴者の脳裏に焼き付いて離れない衝撃シーンが描かれていることがあります。しばしば「トラウマ」と語られるので過剰摂取は厳禁ですが、頭をスッキリさせる劇薬としては大きな効果が期待できそうです。今回は、そのなかでも「第1話」からアニメ史上に残るインパクトMAXの衝撃シーンで始まるアニメを紹介します。

アニメ史上に残る衝撃の1話!

第1話の衝撃が大き過ぎて「OP詐欺」と話題になった『がっこうぐらし!』(C)Nitroplus/海法紀光・千葉サドル・芳文社/がっこうぐらし!製作委員会
第1話の衝撃が大き過ぎて「OP詐欺」と話題になった『がっこうぐらし!』(C)Nitroplus/海法紀光・千葉サドル・芳文社/がっこうぐらし!製作委員会

 現在、日本のアニメは国内外問わず多くの人から愛されている文化です。日本のアニメといっても、人によって好みが違うので一括りに「面白いアニメ」と紹介することは難しいかも知れません。しかし、「衝撃シーンのインパクト」という点なら共通して楽しめるのではないでしょうか。そこで、今回は1話から衝撃シーンで始まるアニメ3選を紹介します。

●開始1分で衝撃! 『ゾンビランドサガ』

『ゾンビランドサガ』は、佐賀県を舞台にアイドルとして活躍する7人の少女たちを描いたゾンビアニメです。「MAPPA」、「エイベックス・ピクチャーズ」、「Cygames」によって共同企画され、2018年10月から12月にかけて放送されました。

 主人公であるアイドル志望の高校生「源さくら」が、2年生への進級初日に「なりたかった自分になるっちゃ!」と意気込み、準備していたアイドル新人メンバーオーディションの応募書類が入った封筒を片手に登校するシーンから物語は始まります。

 意気揚々と玄関を開け、「そしたら、きっと楽しさいっぱいの毎日が待っとるよね!」と、胸いっぱいの希望と共に走り出します。しかし、その瞬間、1台の軽トラックが激突!「源さくら」が宙に浮いたままオープニングのスタッフロールが流れ出します。まるで走馬灯のように時間が止まった感覚すら覚える名演出です。可愛い絵柄だからこそ、衝撃度もケタ違いと言えるでしょう

 さらに、けたたましいシャウトで始まるオープニングテーマが妙にマッチしていて、視聴者の感覚をさらに揺さぶるアクセントに。その後、物語はどのように展開していくのか? 果たして「源さくら」は生きているのか? まだ見ていない方は『ゾンビランドサガ』の衝撃シーンをぜひ一度体感してみてはいかがでしょうか。

●圧倒的な力を前に、絶望感が半端ない! 『進撃の巨人』

『進撃の巨人』は、巨人と人類による壮絶な闘いを描いたダークファンタジーです。諫山創先生が「別冊少年マガジン(講談社)」で2009年9月から2021年4月まで連載し、ニューヨークタイムズのベストセラーコーナーに4冊掲載されるなど、アメリカや韓国をはじめとする海外でも異例の大ヒット作品となりました。

 夕暮れ時に赤く染まった「壁」の上を2羽の鳥が羽ばたく幻想的なシーンから『進撃の巨人』は始まります。突如出現した「巨人」により滅亡の淵に立たされた人類は、高さ50mの三重の城壁で生活圏内を取り囲むことによって、辛うじて生きながらえていました。

 とはいえ、100年もの間「壁」が壊されたことはなく、街の大人たちは明るいうちから酒を嗜み、今ある生活を謳歌しています。しかし、主人公である少年「エレン・イェーガー」は、日々友人と共に壁外への夢を語り合うのでした。

 エレンは唯一、壁外に遠征できる「調査兵団」に憧れを抱くも、壁外調査は危険を伴い、多数の死亡者を出していることから、母親の「カルラ」や生活を共にする幼馴染の「ミカサ」は入団を猛反対しています。

 そして、ある日、突然爆発音が鳴り響き、街の人々が見上げた壁の上には、大きく赤い巨人の手が。100年もの間超えられることがなかった「壁」が破られ、壁外から無数の巨人が街へと侵入してきます。

 スピーディな展開と壁とともに日常が崩壊していく様は圧巻の一言。みるみるうちに街は崩壊し、辺りは瓦礫に包まれる事態に。窮地に立たされた「カルラ」が「エレン」と「ミカサ」に望んだこととは?

 まさに、名シーンが多い『進撃の巨人』のなかでも同作品を語るうえでは外せない、正月ボケを吹き飛ばす衝撃の第1話です。

●ほのぼの学園アニメと思いきや…『がっこうぐらし』

『がっこうぐらし!』は、「まんがタイムきららフォワード(芳文社)」にて2012年から2020年にかけて連載され同名マンガ(原作:海法紀光、作画:千葉サドル/芳文社)を原作としたアニメです。

本作は、主人公である少女「ゆき(丈槍由紀)」が学校の一室で目覚めるという一風変わったシーンから始まります。物語が進むと、「ゆき」は「学園生活部」という部活動に所属しており、仲間たちや愛犬「太郎丸」と共に学校で寝泊りをしているという設定が見えてきます。

 仲間同士の会話がほのぼのした学園アニメの典型的な内容で、終始ほっこりとした雰囲気で物語が進んでいくのですが、1話の最後には衝撃の事実が判明。ようやく本作の全貌が見えて来るのですが、特筆すべき見どころはその事実へと繋がる見事なまでの伏線です。

 ラストシーンを見るまではほぼ分からないのですが、全貌が見えた後に見返すと違和感を覚えてしまうポイントが、1話だけでもそこらじゅうに散りばめられている秀逸な演出。前半がほのぼのとした雰囲気なだけに、とある事実が判明した時に受ける衝撃は大きく、1話を見た直後にもう一度見返してしまった人も少なくないはずです。

※※※

 ファンの間では見返した際には伏線の多さに鳥肌が立ったという声も多く、視聴者を1話で魅了してしまうのも頷けます。年末年始の連休気分が未だに抜けない人は、「衝撃の1話」で正月ボケを吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか。

(もっとグッド)

【画像】トラウマなるわ! 衝撃の第1話から始まるアニメ(3枚)

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